ガソリンタンク内にサビ発見!! そんなときは「燃料コック」も分解洗浄
他機種用部品の流用も可能な本体ガスケット
真鍮ネットのストレーナーをセットしてからカップガスケットを復元しよう。スクリーンネットが破けていると大きなゴミでもろ過できなくなってしまうため、ネット切れの際には真鍮ネットをハサミで切り出して自作しよう。つぶれた痕があるものの、弾力性が十分なガスケットは再利用可能した。ラバーグリスを塗布して復元し、スムーズな滑りを確保しよう。また、ガソリンタンクのサビ取りメンテナンスを終えるまでは、クリーニング済の燃料コックをガソリンタンクへ復元しないこと。ビニール袋に入れて保管するのが良い。 ────────── 【POINT】 ▶ポイント1・純正部品が入手困難な場合は、流用可能な部品を探し出そう ▶ポイント2・ガソリン汚れを除去する際に効果的なのが、キャブレター洗浄ケミカルの応用だ ▶ポイント3・耐ガソリン性ガスケット紙やゴム板を切り出すことで、ガスケットは自作することも可能だ ────────── 想像していた以上に車体の程度は良く(乗らなくなってからも、室内に長年保管されていた車両を購入した)、間違いなく、格安中古車と呼べるバイクだった。実は、購入ではなく、旧車部品との物々交換で入手したバイクが(とはいえ、クランクシャフトは焼き付いていた)この車両だ。1970年代当時、日本国内ではあまり見かけないモデルだったが、東南アジア諸国では数多く売れたモデルのようで、今現在でも、数多くの社外部品や一部の純正部品は入手することができた。 長年に渡る放置、ではなく保管されていたバイクでも、さすがにガソリンタンク内にはサビが発生していた。それでも、ガソリンが抜き取られていたのはラッキーで、そのお陰でガソリンタンク内はほぼ乾燥していた。しかし、前述したようにタンク内には粉のようなサビが発生していたので、ガソリンを入れる前には、サビ取り実践しなくてはいけないコンディションだった。ガソリンタンクを取り外して燃料コックを取り外すと、ガソリン通路からは大量のサビ粉が出てきた。燃料コックは外側だけをクリーニングしたところで、サビ粉がキャブレターへ流れてしまうと、オーバーフローの原因になる。また、エンジンに吸い込まれることでクランクシャフトベアリングやシリンダー内のコンディションにも悪影響を与えてしまうことがある。特に、2ストロークエンジンの場合は、一次圧縮室であるクランク室内に混合ガソリンが吸い込まれるので、小さなサビの粉がクランクベアリングに与える影響が、実は、大きいのだ。 燃料コックを分解したら、ガスケットやパッキンには弾力性があり、パリパリに崩れるようなことは無かったので、まずはガスケット類を再利用し、洗浄組み立てした。後々ガス漏れや滲みが発生する時には、新品ガスケットに交換しようと思う。純正新品部品が入手可能なら、問答無用で新品部品へ交換するが、他機種用でも似たようなサイズの部品なら流用できるので、そんな方法による部品調達も視野に入れてコンディション維持していこうと思う。
たぐちかつみ
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