（左から）M・ジョレンテ、クバルシ、A・ガルシアの3名が落選 [写真]＝Getty Images

　RFEF（スペインサッカー連盟）は7日、EURO2024に臨むスペイン代表の正式メンバー26名を発表した。 【動画】選手の家族がメンバーを発表！ナレーターはテニス選手のラファ・ナダル 　5月27日の時点では直前合宿および国際親善試合に臨む29名のメンバーが発表されており、この時点で復帰待望論が出ていたMFイスコ（ベティス）を筆頭に、DFホセ・ルイス・ガヤ（バレンシア）やDFダビド・ガルシア（オサスナ）らが負傷の影響でメンバーから漏れていた。 　既にチームは活動をスタートさせており、5日には国際親善試合でアンドラ代表を5－0で撃破。同日付で、所属クラブの活動により合流が遅れていたDFアイメリク・ラポルテ（アル・ナスル/サウジアラビア）が加わるとともに、翌日にはチャンピオンズリーグ（CL）で優勝を果たしたDFダニエル・カルバハル（レアル・マドリード）、DFナチョ・フェルナンデス（レアル・マドリード）、FWホセル（レアル・マドリード）の3名が合流。29人全員がトレーニング施設の『シウダード・デル・フットボル』に集結していた。 　そして7日、EURO2024本大会に登録される26名のメンバーが明かされた。候補メンバーには選ばれていながらも、直前で涙を飲んだのは、DFパウ・クバルシ（バルセロナ）、MFアレイクス・ガルシア（ジローナ）、MFマルコス・ジョレンテ（アトレティコ・マドリード）の3名となった。 　現在17歳のクバルシは、今季バルセロナでトップチームデビューを飾るや否や、即座にセンターバックの主力に定着。今年3月には“ラ・ロハ”に初招集され、2試合に途中出場。アンドラ代表戦では初先発に抜擢され、前半の45分間プレーしていた。17歳にして、代表レベルで初の大舞台に挑むかと思われたが、直前で落選が決まった。 　現在26歳のA・ガルシアは、今季のラ・リーガで3位に入るなど躍進を遂げたジローナの中心選手。不動の“ピボーテ”として、公式戦40試合出場3ゴール6アシストを記録し、今夏はビッグクラブが熱視線を送っている。昨年11月のEURO2024予選で、スペイン代表初招集＆デビューを飾ると、今年3月は招集外となったものの、候補メンバーに選出。アンドラ代表戦は67分までプレーしたが、自身初の主要大会出場とはならなかった。 　現在29歳のM・ジョレンテは、アトレティコ・マドリードで右ウイングバックやセントラルミッドフィルダーなど、複数のポジションを器用にこなした。今季の公式戦全54試合のうち52試合のピッチに立ち、6ゴール6アシストを記録。一方で、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督体制となって以降はスペイン代表から遠ざかっていたものの、FIFAワールドカップカタール2022以来となる“サプライズ招集”を受け、アンドラ代表戦も右サイドバックのポジションで前半45分間プレー。しかし、カルバハルやDFヘスス・ナバス（セビージャ）といった“常連組”の牙城は崩せず、2大会連続のEURO出場を逃した。 　　26名に目を向けると、MFロドリ（マンチェスター・シティ/イングランド）、MFペドリ（バルセロナ）、FWアルバロ・モラタ（アトレティコ・マドリード）といった主力選手は軒並みメンバーに残った。アンドラ代表戦がデビュー戦だったMFフェルミン・ロペス（バルセロナ）とFWアジョセ・ペレス（ベティス）も本大会行きが決定している。 　EURO2024予選でグループAに組み込まれたスペイン代表は、第2節でスコットランド代表に0－2で敗れるなど不穏なスタートとなったが、残る7試合は全勝して首位通過。UEFAネーションズリーグ2022－23では優勝を飾っており、2012年大会以来、大会最多となる4度目の優勝を狙う。 　本大会で“死の組”と称されるグループBに入ったスペイン代表は、15日に第1節でクロアチア代表と、20日に第2節でイタリア代表と、24日に第3節でアルバニア代表と対戦予定だ。 　スペイン代表の最終的な26名のメンバー、および落選した3名の選手は下記の通り。