電動バイクでもスポーツが楽しめる! カワサキ「Ninja e-1」「Z e-1」はどこがスゴイ!?
ジャパンモビリティショー2023の会場でお披露目され、注目を集めていたカワサキのフル電動バイク「Ninja e-1」と「Z e-1」が、2024年の1月13日に国内発売されることがアナウンスされました。区分としては原付二種ですが、同社のNinjaシリーズやZシリーズの血統を明確に感じるデザインをまとい、本格的な走る楽しさが得られるマシンとして期待が高まります。
原付二種だが400ccクラス並の加速が味わえる
これまで、国産の電動バイクというとスクータータイプがほとんどで、バイクを操るというスポーツマインドを満喫できるマシンはありませんでした。その意味で「操る悦び」を掲げるカワサキから、登場するこの2車種はスポーツバイクらしいスタイリングで、ニーグリップして操ることができるので、スポーツライディングを楽しみたいライダーからも期待を集めています。 車体の基本設計や動力性能に関わるモーター、バッテリーは両車とも共通です。交流同期モーターの定格出力は0.98kW(1.33PS)と原付二種の枠内に収まるスペックですが、最高出力は12PS。125ccのエンジンを搭載したスポーツモデルはだいたい15PS程度の最高出力ですから、やや非力なように見えるかもしれませんが、最大トルクは40Nmと400ccクラス並の数値なので走りに対する期待は高まります。 車体の重量は「Ninja e-1」が140kg、「Z e-1」が135kgですから加速性能はかなりのものになりそうです。 走行モードはROADとECOの2種類に加えて、約15秒間、加速と最高速を向上させるE-BOOST機能も使えるとのことで、電動バイクらしいダッシュ力を活かせる作りとなっています。車体を押す際に使えるウォークモードも備えていて、こちらはリバース機能も搭載。アクセルを全閉状態からさらに奥へ回すと、後進もできるので駐車場などでの取り回し時に役立ちそうです。 バッテリーは、リチウムイオンの取り外し可能なものを2つ、通常のバイクのガソリンタンクにあたる位置に搭載。1つの重さは11.5kgで、持ち運びに配慮した作りとなっています。充電は専用の充電器を用いて1つ約3.7時間かかるので、合計7.4時間かかるとのこと。フル充電で走行可能な距離は約55kmとされていますが、60km/hでの定地走行値(ROADモード)なので実走行での航続距離はもう少し短くなるでしょう。