「成長するための場所ではない」 トーマス・ミュラーが語る王者バイエルン特有の難しさ
公式戦連敗を3でストップ
24日(現地時間)、バイエルン・ミュンヘンはブンデスリーガ第23節でライプツィヒと対戦し、一時はライプツィヒに同点とされたが、後半アディショナルタイム1分にイングランド代表FWハリー・ケインがこの日自身2ゴール目をマークし、2-1で勝利を収めた。 ブンデスリーガ第21節レヴァークーゼン戦に敗れて以降は公式戦3連敗、さらに21日にはトーマス・トゥヘル監督の今季限りでの退団が発表されるなど、クラブ全体が大きく揺れ動く中でバイエルンは何とかライプツィヒを下した。 そのため、試合後に現地メディアの取材に応じたバイエルンのドイツ代表MFトーマス・ミュラーも、「バイエルンの選手として、1週間のうちに3連敗するというのは簡単な時間ではなかった。だからライプツィヒから勝てたことは嬉しい」と素直に勝利の喜びを口にしている。 ただし、現在の不振とそれに伴うトゥヘル監督の退団発表については、「試合に勝てなくて内容も良くなかったら、他の人達が予想するようにバイエルンでは議論が巻き起こる。それについては選手達も同じ船に乗っている」とミュラーはコメント。自分達にも問題の一端があるとしている。 また、ミュラーはバイエルン特有の難しさについても触れている。「バイエルンは、とにかく気が短い。そして、それはこのクラブの外側にいる人達にも言えることだ。結果が自分達に見合うものでなければ、物事がとても早く動いていく。バイエルンは成長するための場所ではない。だから毎週水曜日や土曜日のゲームで僕らは上手くやらないといけないんだ。平凡な2-1での勝利ではなくて、3-0ぐらいで勝たないといけないんだよ」とも同選手は語り、バイエルンでは結果と内容の両方で常に高いレベルを要求されていると主張している。 公式戦での連敗を止め、ブンデスリーガでも優勝への望みをつないだバイエルン。ここから復調し、巻き返すことはできるのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部