【高校サッカー】悲願の日本一目指す高川学園 “トルメンタ旋風”超えへ新技3つ準備
まもなく開幕する第102回全国高校サッカー選手権大会。 最高成績ベスト4の実績を持つ山口県代表の高川学園は、5大会連続29回目の出場を果たしました。 【画像】ベスト4超えを目指す山口・高川学園 高川学園といえば、第100回大会での“快進撃”が話題となりました。 セットプレーの時に、ボールを蹴る前にゴールから離れたところで複数人が手をつなぎ輪となって回転し、蹴るタイミングに合わせて輪がほどけてゴール前になだれ込む―。 スペイン語で「嵐」を意味する“トルメンタ”と名付けられたこの仕掛けでゴールを奪ったその様子が大きな反響を呼び、SNSを通じて国内外で話題を呼びました。 その高川学園は、“部署活動”なるものを部内に設置。備品の管理をする「用具部」や練習場の整備を担当する「グラウンド部」、対戦相手の情報をまとめる「分析部」など計11部署があり、サッカー部員全146人が最低1つの部署に所属しています。 なかには自分たちで一から野菜を育て、道の駅などで販売をする「農業部」という部署も。今年は初めて米作りに挑戦し、見事収穫までやりとげました。 そしてトリッキーなセットプレーも、「強化部」に所属する選手たちがアイデアを振り絞って考案。プレーをする選手自身が戦術を考え成熟させたことで、“トルメンタ”が誕生しました。 チームを率いる江本孝監督は「サッカー以外のところでどれだけ自分も成長できるかが大事だと、常々選手たちに言っています。自分たちでいろいろなものを考えて気づいたり、ピッチ内でコミュニケーションをとるのは、この“部署活動”を始めてから活発にできています」と、“自ら考え行動する”大切さを口にします。 今大会でも新たな仕掛けを“3つ”は用意しているという高川学園。 強化部の部長を務める村田吟選手は「セットプレー練習の時間も増えてきましたし、(本大会まで)あと1週間しかない中でさらに新しいセットプレーを見いだして使っていければ。チームの一体感を武器に勝っていきたいです」と、最高峰の舞台へ向け強い決意の言葉を語りました。 注目の初戦は29日、千葉代表の強豪・市立船橋と2回戦進出をかけて激突します。