日本は働き手の「やる気」で世界最低...石破首相、「無気力ジャパン」をどうしますか?
若者だけなく日本全体が無気力
国際比較で見ると、若者に限らず、日本の働き手のやる気は低いという調査結果もあるそうだ。オランダのランスタッド社の2021年の調査によると、日本で自分のキャリア選択に満足していると回答したのは67%で、34の国と地域の中で最下位だった。 今年公表のアメリカのギャラップ社の調査では、仕事への熱意などを示す従業員のエンゲージメント率は日本ではわずか6%で、90カ国の中で最低水準だった。 長い経済低迷の30年。働いても給料は上がらず、暮らしが今より良くなる気もせず、頑張って働くなんて損をするだけでばかばかしい、と日本の働き手の多くが持つ当然の考えを、新首相には理解してもらいたい。 経済が右肩上がりだった60年前とは世界経済も産業構成も人口構成も、何もかもが違っているのだ。働かない若者を抱えるドイツと同じ先進国で、経済が成熟し、高齢化が進む日本で「大勢の人が幸せそうな」社会をどう取り戻すのか。石破新首相は真面目な有言実行の人だから、私はとても期待している。
石野シャハラン(異文化コミュニケーションアドバイザー)