【陸上】初五輪の400m佐藤風雅は決勝目指す「僕のような遅咲きでも出られた」全中、インターハイも不出場
ミズノが7月11日、オンラインで会見を開き、パリ五輪代表に内定した男子400mの佐藤風雅(ミズノ)が報道陣の取材に応じた パリ五輪 陸上日本代表選手をチェック! 日本選手権を2位ながら、参加標準記録を突破しており、初の五輪を決めた佐藤は「安心しています。日ごとに気持ちが乗ってきて、早く試合に出たい」とワクワク感を募らせている。 東京五輪イヤーだった3年前を振り返り、「マイルメンバーを狙っていましたが絡めなかった。個人で狙っていなかった時点で守りに入っていたし、トップと差があると感じました」。その思いがあったからこそ、22年オレゴン、23年ブダペストと世界選手権にも出場。ブダペストでは44秒台をマークし、パリ五輪には参加標準記録を突破しての出場となる。 日本選手権前に体調を崩していたこともあり「もう一段階スピードを上げていきたい」。その調整さえできれば「44秒台が出せる状態だと思っています」と話す。 目標は「決勝」と力強い。そのためには「44秒台7では残れないので44秒5が必要。まずは予選でしっかり走って、300m付近でトップに立てるようなレースをして通過したい」と言う。そして「マイルリレーも去年は予選落ちで悔しい思いをした。今回は決勝でメダル争いをできる選手がいる」と、悲願のメダル獲得を目指していく。 全中、インターハイにも出場できなかった佐藤。「悔しさがあり、下積みが長かったからこそ、社会人になってからは調子の良さを逃さないようにと意識してやってきました。僕のように遅咲きの選手がオリンピックに出られると思ってもらえたらうれしい」。 1992年のバルセロナ五輪の髙野進以来のファイナルへ。歴史を動かす挑戦が始まる。 パリ五輪の陸上競技は8月1日から11日まで行われる。
月陸編集部