『人生最高レストラン』で紹介! 高橋英樹さんも絶賛する老舗『とんかつ椿』に行ってきた
●さまざまなテレビ番組で「芸能人の行きつけ」として紹介されている老舗「とんかつ椿(つばき)」。人気メニュー「あけび」「⚪︎カツ」とは?調査してきた
言わずと知れた高級住宅街、世田谷区成城。この地域には、舌が肥えたマダムたち、通称「成城マダム」が暮らしています。先日、成城で長く会社経営している成城マダムと話す機会があり、おすすめのお店を聞いたところ、迷いなく「『とんかつ椿』ね。あそこは本当に最高よ。他と全然違うのよ」とうっとりした顔で教えてくれました。 芸能人がこっそり通う『とんかつ椿』の名物とは 調べてみると、テレビ番組『人生最高レストラン』で高橋英樹さんが57年通う最高のレストランとして紹介されていました。他の番組では所ジョージさんも行きつけとして紹介していたとか。加えて「あけび」「○カツ(まるかつ)」など聞いたことがないメニューが多数。そこで実際に食べに行ってきました。
創業60年!「とんかつ椿」にはなぜ大御所芸能人が集まるのか?
1963年創業の『とんかつ椿』は駅から少し離れた、成城の住宅街にあります。初代店主が新東宝の元カメラマンで、東宝や新東宝の撮影場所が近くにあったため、その当時は俳優さんなどの撮影関係者がよく通っていたそうです。高橋英樹さんも俳優デビューした時から通っているのだとか。 店内は、歴史を感じつつ、清潔で落ち着いた雰囲気です。
筆者は平日のランチ時間に訪れましたが、開店に合わせて地元の人と思しきお客さんがポツポツと集まったものの、並ぶほどではありませんでした。 店内は、とんかつ屋独特の油臭さが一切ありません。油の匂い自体はするのですが、これまで嗅いだことのない香ばしさの中にほんのり甘さがあるスッキリした、そして猛烈に食欲を刺激する香り。
高橋英樹が愛するメニュー「あけび」とは?
こちらが『人生最高のレストラン』で俳優の高橋英樹さんが紹介していた「あけび」です。番組で紹介されていた通り、なめこの赤だしと白ごはんを注文し、定食を作ってみました。あけびとはひれカツのことでした。 食べて最初に衝撃を受けたのが衣の食感で、今まで食べたことがない衣の軽さに思わず目を見開いたほど。
気温に合わせて数日間寝かせ、水分を抜いた食パンから作った生パン粉を使っています。オランダ産の最高級ラードで揚げたとんかつの衣は、揚げ物というより、まるでパイ生地のような軽やかな食感。油の重みは一切感じず、ほんのりですがラードの甘さが舌を優しく撫でます。