トランプ氏勝利31州と選挙人312人、初当選2016年と酷似 違いは激戦ネバダ州のみ
米大統領選で9日(日本時間10日)、共和党のトランプ氏が最後まで勝敗が確定していなかった西部アリゾナ州でも勝利を確実にしたことで、勝利した州は31州、獲得する選挙人は312人となった。これはトランプ氏が初当選した8年前の2016年の大統領選の30州306人を1州6人上回った。16年に民主党のクリントン氏が勝利した西部ネバダ州(割り当て選挙人6人)で今回、トランプ氏が勝利したためだ。 【トランプ氏の素顔】米大統領選返り咲きは132年ぶり2人目 好物はハンバーガー、飲酒せず 米CNNなどの集計によると9日、不法移民の「国境の壁」の建設が進み「激戦7州」の一つでもあるアリゾナ州でトランプ氏が勝利。これにより、選挙人が「総取り方式」ではない州の内訳などを除き、トランプ氏が全米50州のうち31州で勝利することが確実となった。 今回の結果を16年大統領選と比べると、勝利州とそれに伴う獲得選挙人数の違いは、激戦7州の一つであるネバダ州だけだった。16年はクリントン氏が同州で得票率47.9%、トランプ氏が45.5%だったのに対し、今回はAP通信によるとトランプ氏50.6%、民主党のハリス氏47.5%と逆転した。 また、同通信によると、10日時点でトランプ氏の総得票数は約7464万票(得票率50.5%)、ハリス氏は約7091万票(同48.0%)と、トランプ氏が得票数で約373万票、得票率でも2.5ポイント上回っている。 16年大統領選では、クリントン氏が得票数で約286万票上回りながら、選挙人獲得数の多かったトランプ氏が勝利したが、今回は得票数でもトランプ氏がハリス氏を圧倒した。