高齢者世帯の半数以上が年金収入だけで生活できない…【60歳代・70歳代】貯蓄額はどれくらいあるのか
【単身世帯】60歳代・70歳代の貯蓄額ごとの世帯割合
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、60歳代・70歳代 単身世帯の貯蓄ごとの世帯割合は下記のとおりです。 ●60歳代 【60歳代】 ・金融資産非保有:33.3% ・100万円未満:8.5% ・100~200万円未満:4.7% ・200~300万円未満:2.8% ・300~400万円未満:4.3% ・400~500万円未満:2.4% ・500~700万円未満:3.5% ・700~1000万円未満:2.8% ・1000~1500万円未満:6.6% ・1500~2000万円未満:4.5% ・2000~3000万円未満:8.0% ・3000万円以上:15.1% ●70歳代 【70歳代】 ・金融資産非保有:26.7% ・100万円未満:5.8% ・100~200万円未満:4.3% ・200~300万円未満:4.1% ・300~400万円未満:3.3% ・400~500万円未満:2.5% ・500~700万円未満:6.6% ・700~1000万円未満:5.1% ・1000~1500万円未満:8.6% ・1500~2000万円未満:5.3% ・2000~3000万円未満:8.2% ・3000万円以上:17.3% 単身世帯も二人以上世帯と同様、貯蓄額はある人とそうでない人で二極化しています。 次章にて、老後の家計収支を確認していきましょう。
一般的な家庭の年金暮らしの家計収支をチェック
総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯・単身無職世帯それぞれの家計収支は下記のとおりです。 一般的な家庭の家計収支は、「赤字」となりました。 夫婦世帯は「約4万円」、単身世帯で「約3万円」の赤字です。 65歳から20年間の老後生活で、トータルの赤字額は夫婦世帯「960万円」、単身世帯「720万円」となります。 この金額が、老後に向けて最低限確保すべき資金となります。 しかし、昨今のインフレでおわかりのとおり、生活費は膨れ上がる可能性も。その他、医療費や介護費用なども考慮しておく必要があります。