第94回選抜高校野球 自分に厳しく、丁寧に 東洋大姫路、練習臨む 出場決定から一夜 /兵庫
<センバツ2022> 第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)出場決定から一夜明けた29日、東洋大姫路の選手たちは午前9時から姫路市打越のグラウンドで練習に臨んだ。 藤田明彦監督(64)はミーティングで「自分への厳しさをもう一回見直して練習するように」と指示。選手らは横一列になって、センバツの大会歌「今ありて」を合唱し、気持ちを高めた。だが岡部虎尉主将(2年)は「いつもよりチームに浮ついたムードがある」と感じ、「基本的なキャッチボールから丁寧にしていこう」と全員に声をかけた。 選手らはウオーミングアップ後、試合の場面を想定した走塁や打撃練習などに汗を流した。合間には甲子園用のユニホームの採寸もした。 岡部主将は「まだ実感がなく、グラウンドの『出場決定』の横断幕を見て実感している状態」という。組み合わせ抽選会は3月4日。「秋季近畿大会で敗戦した大阪桐蔭と決勝で対戦したい」と意気込んだ。【後藤奈緒】 ◇地元もバンザイ! 校舎に横断幕 東洋大姫路の校舎の外壁と野球部グラウンドには28日、大会本部から出場決定の連絡が入ると早速、「祝 出場決定」の横断幕が掲示された=写真。 姫路市香寺町の高上(たかうえ)邦雄さん(77)は「姫路に50年住んで東洋大姫路の練習をよく見に来ている。出身地の熊本とともに応援してきただけに、これで安心してあの世に行けると思えるほどうれしい」と感激していた。 同市神子岡前の野球部OB、吉岡敬三さん(82)は「週1、2回はグラウンドに来て練習を見ている。今まで甲子園出場は難しかったが、良いバッテリーが入って強くなった。ドキドキしてこの日を迎えたが本当にうれしい」と、選手たちに目を注いで話した。【阿部浩之】 〔神戸版〕