「この子を自分の手で育てたい」会社の倉庫で鳴いていた生後1カ月の子猫、保護し“育児”に励んだ日々…12年後の今、思うことは?
2021年5月、まこもさんは働いていた会社の倉庫内で、3匹の子猫がいることを同僚から知らされました。 【写真】子猫時代のおはぎちゃん…感情がとても豊かな甘えん坊に成長していきました 嵐の日に母猫が驚いて、子猫たちを残してしまったようです。まこもさんは猫が好きということもあり、3匹のうち1匹を引き取ることに。ほかの2匹もそれぞれ引取先へと旅立ちしました。 まこもさんが迎え入れたその子が「おはぎ」ちゃんです。名前の由来は、まるでおはぎのような見た目だったことからつけられました。 当時、おはぎちゃんは生後1カ月ほどの小さな子猫でしたが、先住猫が2匹いたため、最初は家族に反対されたそう。まこもさんは、過去に子猫を育てた経験があったことから「この子を自分の手で育てたいと強く思いました」と振り返ります。 最終的に、家族の理解を得て、おはぎちゃんは新しい家族の一員となりました。
おはぎちゃんと先住猫との関係
おはぎちゃんを迎えた当初、まこもさんの生活はとても忙しくなりました。 まだ離乳前のため、スポイトでミルクを与えたり、排泄を手伝ったりする日々が続いたのです。おはぎちゃんは食欲旺盛で、順調に成長していきましたが、人見知りが激しく、家族以外の人にはなかなか慣れませんでした。特に、リフォーム業者が来たり、動物病院に行く際には怖がってしまい、対応に苦労したそうです。 また、先住のオス猫はおはぎちゃんをすぐに受け入れてくれましたが、メス猫は距離を置く様子だったとのこと。そんな中でも、「ぬいぐるみで遊ぶ姿を見ると、やっぱり愛おしくて」とまこもさんは振り返ります。忙しい日々の中でも、そうしたふとした瞬間に感じる幸せが、おはぎちゃんを育てる喜びを倍増させてくれたことでしょう。
愛嬌たっぷりの甘えん坊に成長
おはぎちゃんは、感情がとても豊かで、特にまこもさんへの甘えん坊ぶりが際立っています。 夜、寝るときには「寝るよ」と声をかけると、一緒に寝室にやってきて、同じ布団で寝るのが日課です。「私の左腕を枕にしてゴロゴロと喉を鳴らすんです」と、まこもさんは笑顔で語ります。 さらに、おはぎちゃんは撫でてもらうのが大好き。撫でるのを止めると「もっと撫でて」と言わんばかりに甘えた声を出すそうです。「それで、ついつい寝不足になることもあるんですよ(笑)」とまこもさんは少し困った様子ながらも、そんなかわいらしい日々のルーティンを楽しんでいる様子が伺えます。 一方で、おはぎちゃんはやきもちを焼くことも。まこもさんがほかの猫を撫でたり、ブラッシングをしたりしていると、すぐに駆け寄ってきて邪魔をしたり、不機嫌になることもあるのだとか。その姿もまた、おはぎちゃんの個性として愛されています。