Ado、King Gnu 井口理、HYDE、マカロニえんぴつ はっとり……思わず吹き出すユーモア溢れるSNS投稿
HYDE、マカロニえんぴつ はっとりの巧みなSNS活用術とは
HYDEは、ロック界きっての“ハッシュタグの使い手”だろう。 8月4日開催の『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024』出演後も、「ロッキン熱かった!待ってろ大阪」という感想と8月6日、7日に控えていたZepp Osaka Baysideでのライブへの意気込みをつづりながら、9つものハッシュタグをくっつけていた。「#RIJF2024」というフェスにちなんだハッシュタグなどに加えて、「#かき氷はあまおうが好みでした」と、舞台裏で食したと思われるスイーツの感想も明記。そもそも前日には「どっちかなぁ」という一文とともに、出店されるかき氷屋のメニューのスクリーンショットを載せており、HYDEがいかにフェス飯を楽しみにしていたのかが伝わってきた。 HYDEの華麗なハッシュタグ技はほかにもたくさんある。サングラス姿のHYDEがラグジュアリーなシチュエーションでポージングを決めている写真投稿(7月22日投稿)では、「#サングラス」「#かけるだけで」「#ワンランク上のセレブ感」など合計13個ものハッシュタグを並べた。長年、カリスマ的存在感を放ち続けてきたHYDEのおちゃめな一面も見ることができる投稿からは、意外なギャップを楽しめる。 マカロニえんぴつのはっとり(Vo/Gt)は5月29日、EP『ぼくらの涙なら空に埋めよう』のCD開封動画を投稿し、同作のリリースをあらためて報告した。 その動画がユニークだったのは、スパイダーマンの全身タイツで動画に映っているところ。スパイダーマンが手首から糸を吹き出すおなじみのポーズを何度も披露している姿も微笑ましいが、筆者が爆笑したのは、全身タイツであるため、指先がすべってケースからなかなか歌詞カードが取り出せない場面。目元を手で押さえるリアクションが悪戦苦闘を物語っていて、やきもきさせながらも笑いを誘う投稿だった。 ちなみにはっとりは、2023年発売の結成10周年アニバーサリーブック『マカロニえんぴつ 10th ANNIVERSARY BOOK ーマカロニくろにくるー』(東京ニュース通信社)のなかでも、ソロ企画として古畑任三郎など映画やドラマなどのキャラクターになりきったガチコスプレを披露。彼がどんなキャラクターを好きなのかがコスプレを通して分かり、「その作品を鑑賞してみよう」と思うきっかけにもなりそうなので、ぜひ今後も恒例企画にしてほしいものである。 ほかにもGLAYのHISASHI(Gt)は、Xでアニメ関連投稿を度々行い、アニメファンたちと感情を共有し話たり、FUNKY MONKEY BΛBY'Sのファンキー加藤は、プロレス専用のアカウント「プロレスリング加藤」を立ち上げてあらゆるプロレス団体の情報を発信したりしている。このように、ミュージシャンたちは多彩なSNS活用術を駆使し、自身のファンを楽しませるだけではなく、それ以外の人にも興味を持ってもらえるような投稿で裾野を広げている。
田辺ユウキ