Ado、King Gnu 井口理、HYDE、マカロニえんぴつ はっとり……思わず吹き出すユーモア溢れるSNS投稿
令和の今、アーティストが音楽活動を行っていく上で絶対に欠かすことができないツール、SNS。楽曲やMVの告知目的だけではなく、ファンとの交流をより密に図るツールとして、X(旧Twitter)、Instagram、TikTokなどが活用されている。そこで本稿では、ユーモアたっぷりの投稿を行い、音楽以外でもファンを楽しませているアーティストたちのSNS活用術について紹介したい。 【写真】Ado、国立競技場ワンマンの模様 周知のようにAdoは素顔を明かさずに活動しているため、SNSでのファンとの交流を特に重要視している印象だ。なかでも7月31日、バラエティ番組『あちこちオードリー』(テレビ東京系)出演回オンエア時の実況投稿は、ファンならずとも楽しめたのではないだろうか。 番組序盤では、Adoがネット上に歌唱動画を投稿しはじめた当時、「他と違うことをしてるぞ」との実感を持っていたとコメント。さらに、投稿のコメント欄で「すごいの見つけた」と反響を集めたことで、「私ってすごいかも」と自身でも思うようになったと明かしていた。その放送を観ていた彼女は、Xに「ほんま恥ずかしい」「イキリ時代ね」と当時を回想してポスト。Adoの赤面が思い浮かぶような一言投稿に笑わされた。 そんなAdoの普段の投稿には、読み手が思わず教訓にしてしまうような啓発的な趣もある。7月17日に投稿された「見えるものだけでものを考えないでもっと先の先まで見ていきたいねー」という言葉などは、ついつい目先のことばかりを追い求めてしまいがちな私たちにも当てはまる金言だった。音楽だけでなく、超人的な歌唱力と人間らしさが垣間見えるSNS投稿のギャップも、Adoの大きな魅力だ。 King Gnu 井口理(Vo/Key)のXは、個人的には周囲に誰もいないところで閲覧することをオススメする。間違っても電車のなかで気軽に見ないようにしたい。その理由は、特に彼の世界観が発揮されていた8月9日の「言いたいことがある」という動画付きの投稿にも強く表れているだろう。 「ちょっとね、物申したいというか。危険を承知で動画にしてるんですけど」と神妙な顔つきで語り始める井口。さらにため息を吐き、手で口元を覆う。これは相当、腹に据えかねるものがあるのでは……と思わせた矢先、「なか卯の、なか卯のね」とポツリ。筆者は聞き間違いかと思って一旦、動画を巻き戻してあらためて再生した。やはり「なか卯」だった。井口は、なか卯の冷やし担々そばの温玉トッピングがおいしすぎると告白。ただ夏季限定メニューであることから「夏が終わるのが怖い」と嘆いたのち、自身でも堪えきれずに笑っていた。 深刻そうに口元を手で覆ったのも、おそらく一旦笑いを堪えるための仕草だったのだろう。色気を感じさせるボソボソ喋りも、やたら演出がかっているように思える。深刻な雰囲気に騙されたファンがいる一方で、「井口理がこのテンションの時は大抵くだらないと相場が決まっている」と展開を読んでいたり、「夏以外にも対応してほしいものですね」と冷静に返信したりする“井口通”の姿も。ほかにも、「ショーパブで踊り狂うおれがキモアツい」(4月21日投稿)とギラついた表情で踊る写真を掲載。あらためて「井口理とはいかなるミュージシャンか」を伝えるアカウントとなっている。