川崎・鬼木監督、退任発表後初の試合は勝利で飾れず「自分のために頑張るとか、そういうものはいらない」選手たちに話す
◇18日 J1リーグ第34節 川崎1―1G大阪(U等々力) 川崎は鬼木達監督の今季限りでの退任発表後、最初の試合だったが、勝ち越せずに引き分けた。前半7分に失点。後半36分にFW小林悠のゴールで追いついたが、そこまでだった。鬼木監督は「逆転までいきたかった」と唇をかんだ。 試合前の選手及び監督の紹介時に最も歓声が上がったのは、鬼木監督の名前がコールされた時だった。チームを率いた8年の間にJ1で優勝4度。カップ戦を含めると計7個の主要タイトル獲得へと導いた名将に対する、地元サポーターの感謝の表れだった。 現体制下のリーグ戦は残り5試合だが「自分(鬼木)のために頑張るとか、そういうものはいらないという話を(選手たちに)した」と感傷には浸らない。「勝つことに集中するのは今までも、これからも変わらない」と言い切った指揮官。勝利にこだわる姿勢を最後まで貫くだけだ。
中日スポーツ