ソウルで117年ぶりの大雪、重さ3倍の「湿雪」で韓国の天然記念物の白松折れる
天然記念物が大雪で傷ついたのは初
韓国での異例の大雪で積雪は全国に及び、積雪量は最大で40センチを超えた。今回の雪は湿気を含む重い「湿雪」で、木が折れる事故が多数発生している。 28日未明、ソウル鍾路区(チョンノグ)の憲法裁判所の敷地内にある天然記念物「斎洞(チェドン)の白松」の枝が、117年ぶりの大雪の重さに耐えきれず折れた。国家遺産庁はこの日、ハンギョレに「直径5~20センチの細い枝が5本折れていることを確認した」として、「さらなる被害を防ぐために樹木の上部に積もった雪を除去した。具体的な被害の規模を調査した」と明かした。 樹齢600年を超える斎洞の白松は韓国国内で幾本もない珍しい松で、1962年に天然記念物第8号に指定されている。国家遺産庁の説明によると、天然記念物が大雪で損なわれたのは今回が初。 今回の雪は湿気を含んだ「湿雪」で一般の雪より重いため、重さに耐えきれずに木が倒れたことによる建物の破損、停電などの各種被害が相次いでいる。 この日午前6時52分ごろにソウル麻浦区孔徳洞(マポグ・コンドクトン)、塩里洞(ヨムニドン)、城山洞(ソンサンドン)一帯で発生した750世帯の停電は、木が大雪で倒れ、高圧電線を切断したために発生した。麻浦区倉前洞(チャンジョンドン)一帯でも雪の重みで木が倒れ、配水池につながる電線が切断されたことで、午前3時から7時30分まで270世帯の水の供給が途絶えた。ソウルの延世大学新村(シンチョン)キャンパスの東門の前では、大きな木が雪の重さで倒れて通行路を塞いだため、出入り口が臨時閉鎖された。 キム・ガユン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )