西武戦でプロ初勝利を挙げた高島＝８日

　硬式野球部以外に属した選手が、プロ野球選手になるのは珍しい。ドラフト５位・高島（王子）は明大準硬式野球部から硬式の社会人チーム・王子を経てプロの世界に飛び込んだ。なぜ、大学で準硬式を選択したのか。 　「野球を楽しくやりたいなと思っていたので」 　北海道の公立高校、滝川西高では３年夏に甲子園大会に出場。背番号１０を背負った。初戦の仙台育英戦で敗戦。高島は２番手で登板し、１回２／３を５失点という結果に終わった。「大学まで行って硬式野球をやるのは…」と考えがあったという。 　準硬式野球部に入部し、新たな武器を手に入れた。チェンジアップだ。準硬式ではゴム製のボールを使用。ツーシームの回転が見にくいという利点から、ツーシームを取得。ただ、２年時にツーシームの変化量が落ちてきたことから、チェンジアップにシフト。シンカー気味に落ちる軌道で、一番の得意球となった。 　王子には早大準硬式野球部出身で、広島でプレーした川口盛外さんの前例もあり「違和感なくプレーできました」と胸を張る。８日・西武戦ではうれしいプロ初勝利を挙げた。これからも準硬式の星として、輝き続けることが理想だ。（デイリースポーツ・関谷文哉）