複数勝利はサンデーレーシングのみ 騎手だけでなく初GI制覇のオーナーも多数【春GI振り返り】
先週末に宝塚記念が終わり、一年も間もなく折り返し地点に達する。数々の名勝負や記録が生まれた半年間。本稿では「馬主」にスポットをあて、上半期のGIレースを振り返りたい。 【写真】マッドクールこれまでの軌跡 春の平地GI・12戦は、すべて異なる騎手が勝利する珍しい出来事があったが、馬主で複数勝利を挙げたのはサンデーレーシングのみだった。高松宮記念をマッドクールで、オークスをチェルヴィニアで制して2勝。ただ、2着は3回あり、5連対は最多だった。さらに高松宮記念の勝利で、JRA・GI完全制覇も達成。04年中山大障害(ブランディス)からおよそ20年で、史上初の大偉業を成し遂げている。 また、沼川一彦氏、林田祥来氏、天白泰司氏、P.ラウ氏の4名はJRA・GI初制覇。林田氏はJRA初出走から4年目でのスピード達成だった。沼川氏、天白氏は長きに渡って馬主活動を続けているが、フェブラリーSおよびヴィクトリアMが重賞初制覇でもあった。 【春GIで勝利した馬主】(敬称略) ■フェブラリーS 沼川一彦 ペプチドナイル ■高松宮記念 サンデーレーシング マッドクール ■大阪杯 林田祥来 ベラジオオペラ ■桜花賞 吉田勝己 ステレンボッシュ ■中山GJ 内田玄祥 イロゴトシ ■皐月賞 三木正浩 ジャスティンミラノ ■天皇賞(春) 小笹公也 テーオーロイヤル ■NHKマイルC 社台レースホース ジャンタルマンタル ■ヴィクトリアM 天白泰司 テンハッピーローズ ■オークス サンデーレーシング チェルヴィニア ■日本ダービー ダノックス ダノンデサイル ■安田記念 P.ラウ ロマンチックウォリアー ■宝塚記念 岡田牧雄 ブローザホーン