ドジャース・大谷翔平が腰に異変 今季3度目の途中交代 13日はダル先発なのに休養か
【サンディエゴ(米カリフォルニア州)11日(日本時間12日)=山田結軌】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(29)はパドレス戦に「2番・DH」で出場し、腰の張りで途中交代した。九回に代打を送られ、3打数無安打。試合は5―0でド軍が勝った。パ軍のダルビッシュ有投手(37)が先発する12日(同13日午前5時10分開始)の同戦はベンチスタートになる見通し。ここまで順調なシーズンを過ごしていたが暗雲が垂れ込めた。 【写真】デコピンを抱きかかえる大谷夫人の真美子さん 打順が回るはずの九回2死、三塁側ベンチに大谷の姿はなかった。代打を送られ、今季3度目の途中交代。勝利の瞬間、大谷はトレーナー室にいたためハイタッチには加わらず、球団広報は交代の理由について「腰の張り」と発表した。 「5-0で勝っていたから、無理をさせたくなかった。(懸念は)最小限」とロバーツ監督は軽症を強調したが、パドレスのダルビッシュが先発する12日(日本時間13日)の試合は「休みを与えることになる」と、大事を取ってスタメンから外す意向を示した。 4月下旬からワシントン、カナダ・トロントなどを転戦したロード9連戦の終盤に腰に違和感を覚えていたもよう。9連戦の最後だった5月1日のダイヤモンドバックス戦を今季初めて欠場し、2日は試合がなかったため連休した。4日から3試合で4本塁打と絶好調モードに突入したかと思われたが、7、8日は今季初めて2試合連続で無安打だった。 この日、試合前にダルビッシュと一塁ベンチ前で約15分間談笑。敵地ペトコ・パークには2004年の開場以来最多となる4万6701人の観衆が詰めかけ、大谷は毎打席ブーイングを受けた。ナックルボールを投げるパドレス先発ウォルドロンに2打席連続で左飛に仕留められた後、六回の第3打席は四球、七回の第4打席は投ゴロ。2試合ぶりに安打が出なかった。指揮官は張りを感じたのは「六回か七回あたり」と説明した。 試合後、ロッカールームに隣接するトレーナー室からは大谷の笑い声が聞こえ、深刻な状況ではなさそうだ。しかし軽症だからと強行出場を続ければ、再び大けがにつながる可能性もある。エンゼルスでの昨季も夏場以降に筋肉がけいれんすることが増え、疲労蓄積の兆候が出ていた。それでも試合に出続けた結果、8月23日に右肘靱帯を損傷。9月4日には右脇腹を痛めてシーズンの残り試合を欠場した。 ドジャースは1―0の六回にT・ヘルナンデスが11号満塁本塁打を放ち、快勝。ナ・リーグ西地区で2位パドレスに6・5ゲーム差をつけて首位を独走している。大谷は打率を・352に落としたが、依然としてリーグ1位を維持。無理を押してまで試合に出続ける状況ではない。