八雲ふみねが選ぶ2023映画ニュース4選
【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1153回】 シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。 【写真全14枚】2023年もアニメーション映画が躍進 今年も多くの名作、珍作(!?)、快作が公開された2023年。 興行収入100億円を超えた作品は3本。2022年の4本よりも1本少ないものの、映画業界全体としての興行収入は底上げされており、それだけ観客の心を掴む作品が数多く公開された年だったと言ってもよいでしょう。 そこで今回は、私、八雲ふみねが印象的だった映画トピックスをピックアップ。2023年公開作とともに振り返ります。
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』:日本発の洋画アニメーション映画が世界的に大ヒット!
2023年の年間映画興行収入ランキングで特徴的なのは、アニメーション映画が4位までを独占したということ。 『THE FIRST SLAM DUNK』(1位)、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(2位)、『名探偵コナン 黒鉄の魚影』(3位)、そして『君たちはどう生きるか』(4位)。アニメのメガヒットが映画業界を牽引していくという傾向は、今年(2023年)も変わらずという結果になりました。 そのなかで特筆したいのが、第2位にランクインした『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。任天堂の大人気ゲームシリーズから生まれたキャラクター、マリオの大冒険を描いたエンターテインメント超大作です。
正直、観るまではキッズ向けのファミリームービーなのかなと思っていましたが、コレが大人が観ても面白い! あの人気ゲームの世界観を、大きなスクリーンで味わうことができるのですから、一度でも「スーパーマリオブラザーズ」や「マリオカート」といったマリオゲームをプレイした経験がある人なら、そりゃあテンションもアップしますよね。 本作を任天堂と共に映画化したのは、『怪盗グルー』シリーズや『ペット』シリーズなどを手掛けるイルミネーション。 魅力的なキャラクター描写に定評のあるアニメ製作会社だけに、マリオやルイージ、クッパといった人気キャラクターたちの魅力も倍増。コミカルで可愛らしい動きに魅了されてしまった人も多いことでしょう。 現時点で正式発表はされていませんが、続編も期待したいところです。