八雲ふみねが選ぶ2023映画ニュース4選
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』:トム・クルーズの来日中止も、物ともせずに大ヒット
巨匠スティーブン・スピルバーグ監督の少年時代を描いた『フェイブルマンズ』に、アカデミー賞最多7部門受賞の異色作『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。 前作から15年ぶりの公開となったハリソン・フォード主演作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』など、洋画の良作が数多く公開された2023年。 「洋画を観る人が減ってしまった」と言われて久しいものの、ハリウッド映画ならではの華やかで痛快な作品が戻ってきているのは嬉しい限りです。 そんな2023年に公開された洋画のなかで、八雲的に特に印象に残っているのが、やはり『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』。トム・クルーズ主演、待望のスパイアクションシリーズ第7弾です。
とにかく、トム・クルーズが凄い! 本作でも断崖絶壁をバイクに乗ってジャンプしたり、走行中の列車の上でバトルを繰り広げたり。 たとえほんの数分のアクションであっても、そのシーンをより良いものとするために、何年もの歳月をかけてトレーニングを行っているトム・クルーズ。彼のあくなき探究心と半端ないプロ根性には、ただただ驚愕するばかりです。 さて、親日家としても知られているトム・クルーズ。本作のプロモーションのために25回目の来日を果たす予定でしたが、アメリカ俳優・脚本家組合のストライキが決行されたため、急遽中止になってしまいました。 2022年、『トップガン マーヴェリック』のプロモーションで日本を訪れ、その効果もあって、映画は大ヒット。コロナ禍以降、厳しい状況にあった映画業界が活気を取り戻すきっかけとなっただけに、今回の来日中止はとても残念な出来事でした。 本作の続編は2025年に公開。そのときにはリベンジ来日を果たしていただいて、素敵な笑顔を見せて欲しいですね。
『ちひろさん』:有村架純が新境地を開拓したNetflix映画
すっかり私たちの映画ライフに定着した感がある、NetflixやPrime Videoといった動画配信プラットフォーム。既存の作品を配信するだけでなく、オリジナルコンテンツも充実。その作品性の高さから、映画ファンたちの注目を集めています。 2023年も、20世紀を代表する大指揮者レナード・バーンスタインの伝記映画『マエストロ:その音楽と愛と』や、ルパン三世の相棒・次元大介が主人公の実写映画『次元大介』など、枠に囚われない創造性に満ちた作品が数多く配信されました。 Netflix映画『ちひろさん』も、そのひとつ。配信されるやいなや、Netflixの週間グローバルTop10(非英語映画)で3位にランクインするなど、国内外を問わず、大きな反響を呼びました。