【10年ひと昔の新車】メルセデス・ベンツの日本導入間近な最新モデルにイッキ乗り!
メルセデス・ベンツ E300ブルーテック ハイブリッド
「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、ドイツとフランスで試乗した、2012年当時の最新メルセデス・ベンツ車だ。 【写真はこちら】SL63 AMG。5.5LのV8ツインターボエンジンに7速DCTを組み合わせて搭載しているが、ルーフを閉じていれば意外とサウンドはおとなしく、上品な感じだ。(全3枚)
欧州でも徐々に注目が高まってきているハイブリッド車(以下、HV)。メルセデス・ベンツでもSクラスに続き、EクラスにHVを投入してきた。ガソリンHVのE400ハイブリッドと、ディーゼルHVのE300ブルーテックハイブリッドの2モデル体制だ。 今回試乗したのは、ディーゼルのE300ブルーテックハイブリッド。HV用バッテリーが小さいので、EV走行は車速が35km/hまでで約1kmと限定され、ソロ~ッと加速しないと途端にエンジンが掛かる。EVでの発進は、クリープ現象の5倍くらいの力で押し出されている感じなので、日本でプリウスに慣れてしまった身としては少々物足りない。 つまり、すぐにエンジンが掛かるので、低速域ではディーゼルっぽい音と振動が少々気になるのだが、速度を上げていくにつれて、どんどんフィーリングは良くなる。欧州をターゲットにしたモデルなので、ドイツらしいスピード域で走らせた方が燃費も落ちず、十分走りを楽しめるのはいい。 面白いのはセーリング機能。よくコースティングモードと呼ばれている惰性走行のことだ。通常自動的に切換えられるものが多いのだが、このクルマではステアリングパドルを使って任意で切り替える方式になっている。長い下り坂などでは回生ブレーキの減速を使うか、セーリングして行くか、場面に合わせてチョイスできる。あくまでドライバーがフレキシブルに走れるようにとこだわる、メルセデスらしい機能だ。 気になる環境性能は、EU総合燃費が23.8km/L。CO2排出量は109g/km。日本にはガソリンのE400ハイブリッドが導入予定だが、ぜひともワゴンモデルの投入を期待したい。
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