マスク氏、ショルツ首相を「愚か者」呼ばわり 独政府は一蹴
【AFP=時事】ドイツ政府報道官は8日、実業家のイーロン・マスク氏がオラフ・ショルツ首相を「愚か者」呼ばわりした投稿を一蹴した。 【写真】マスク氏、「意識高い系」AIの危険性を警告 マスク氏は7日、自身が所有するX(旧ツイッター)で、ショルツ連立政権が内部での対立により崩壊したことについての投稿にコメントし、ドイツ語で「Olaf ist ein Narr(オラフは愚か者)」と記した。 マスク氏の投稿について問われたドイツ政府のクリスティアーネ・ホフマン報道官は、「XにはNarrenfreiheit(道化の自由)がある」と述べ、マスク氏を皮肉った。 この言葉は、来週始まるドイツの伝統的なカーニバルシーズンでは、人々が好き勝手にどんちゃん騒ぎをしても許される自由があることを意味する。もともとは、中世の宮廷でお抱え道化師が王を嘲笑しても罰せられない「道化師の特権」という意味合いを持つ。 その後マスク氏の投稿についてコメントを求められたショルツ氏自身は、「あまり友好的ではない」「(インターネット企業は)国家機関ではないので気にも留めなかった」と述べるにとどめた。 マスク氏は米大統領選で勝利したドナルド・トランプ前大統領を強く支持しており、政権入りして政府機能の再編を担う公算が大きい。【翻訳編集】 AFPBB News