【後編】麒麟・川島が漫画『バンオウ-盤王-』で気づく若手芸人への対抗心。原作・綿引智也&作画・春夏冬画楽×麒麟・川島明鼎談(『週プレNEWS』ロング版)
★『バンオウ-盤王-』キャラにモデルはいる? 川島 実在する棋士の方とかは、結構意識されてるんですかね? 綿引 いや、むしろ意識してないほうが描きやすいです。モデルとかには基本的にはしてないですね。 川島 あ、そうですか。 綿引 伊津さんぐらいですかね。 川島 あー、なるほどね。 綿引 彼だけは加藤一二三(ひふみ)先生をモデルに描いてます。 川島 ああ、加藤一二三先生。はいはいはい。僕、伊津さんがめちゃくちゃ好きで、ほんとに執念が一番すごい。25話で「そうまでして勝ちたいのか」っていう世間の批判に対して、元ちゃんが「そこまでして勝ちたいからこそ棋士なんだ」って反論する...あそこがめっちゃ好きで。 だから、伊津さんがバリバリの時も見てて「最推し」な元ちゃんが、現在の伊津さんと闘うっていう設定も、吸血鬼じゃないと、きっと無理な部分だったりするんですよね...。僕ら芸人にも、50年やってる師匠がたくさんおられて、劇場でお会いしますけど、マジのバリバリの時期というのは知らんから。テレビとかYouTubeでは見返せますけど、「それやっぱ体感、肌でしたかったなあ」というか、元ちゃんが羨ましいなあって思うんです。 なんかこの、若い時はボロクソ言われてたけど、キャリアを積んだら邪道も王道になってるんだっていうところがすごい好きなんですよね。 そういった意味では、結構4、5巻あたりには苦労人の棋士が出てきて。天才側の人々の人間ドラマみたいなのもちゃんと1戦1戦描きつつ、でも対戦相手によってはめっちゃメンタル弱いけど、どうしようみたいなとこやけど、打った人間が全員やっぱ将棋おもろいなって顔して終わってるので、そこはやっぱすごいですね、描写が。面白いなーと思うところは、そういうリアルさですね。 本物のひふみんの話とかも結構、すごいキャリアで年下の人にも全力でいくというか。ちょっと相手を陽動させるような作戦も使ってくるじゃないですか、後ろ立ったりとか(笑)。 一同 笑
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