阪神・村上 スローカーブ封印しません!狭い豊橋で被弾リスクも「いつも通り」 14日、中日戦先発
14日の中日戦に先発する阪神・村上頌樹投手(25)が13日、狭い豊橋市民球場でも今季の武器となっているスローカーブは封印しないことを宣言した。今季3勝目へ。緩急を武器に中日打線に立ち向かう。 【写真】確かに狭い 豊橋市民球場 同球場は両翼93メートル、中堅115メートル。「引っ張ってもホームランが入るし、流しても簡単に入ると思う。そこは割り切っていくしかないかなと思っています」。一発を恐れずに腕を振る意気込みだ。 昨季の経験がある。23年5月16日は5回7安打4失点。打線の援護で勝利投手にはなったが、5点リードの五回に細川の適時打、石川昂の右中間への3ランで1点差に迫られた。「狭い球場というのは分かっている」と前回の経験を2年連続登板となる今回に生かす。 今季は6試合に登板して2勝2敗で、防御率は12球団で唯一の0点台となる0・88。抜群の安定感を誇る中で、武器となっているのがスローカーブだ。大竹が昨季から投げていたスローボールを参考に取り入れ、80キロ台と100キロ台の2パターンを使い分ける。今季は同球種を駆使し、試合を組み立ててきた。 狭い球場で遅球を使えば、本塁打を被弾するリスクは高まる。それでも相手に的を絞らせないためにも、緩急をつけられる武器は封印はしない。「しっかりといつも通りの自分の投球ができるようにしたい」と走者をためないことを心がける。 スローカーブは打者を翻弄(ほんろう)するだけでなく、調子のバロメーターにもなっている。「フォームが悪かったりしたら抜けたりする。でも、今はいい感じに投げられているので、そこはいいかなと思います」。今回も自信を持って遅球を投げ込む。 甲子園室内練習場でキャッチボールやダッシュなどで準備を整えた。14日から中日、ヤクルトと続く6連戦。12日・DeNA戦で完封した才木の勢いをつなぎ、チームを連勝へ導く。