スマホで手軽に肌診断、最適な美容ケア提案:HADA mite
近年、気軽にスマートフォンなどで肌状態をチェックできるツールが増えてきた。これまで店頭でビューティコンサルタントに計測してもらっていた肌状態や、さまざまな美容に関する情報も、いつでもどこでも誰でも簡単にアクセスできるようになり、そのニーズはコロナ禍を経て加速度的に拡大している。 ただ、それらのサービスが増えてきているなか、どれを使ったらいいか迷っている人も少なくないはず。 そんな方々に紹介したいのが、株式会社コーセーが提供する「HADA mite(ハダミテ)」だ。デジタル×トータルサポートを兼ね備えたこのサービスは、スマートフォンで顔を撮影するだけで肌状態や顔の特徴を解析し、ケア方法や最適なアイテムをおすすめしてくれる。 今回は同社の「HADA mite」の開発に携わる記伊さんと間澤さんに、このサービスの魅力を伺った。
スキンケアからメイクまで、ブランドを横断した提案を実現
ーまずは、「HADA mite」について概要や特徴について教えてください。 記伊: 「HADA mite」は、肌チェック、未来のシワチェック、ベースメイクチェック、ポイントメイクチェックの4つのデジタルカウンセリングが特徴のサービスです。 肌チェックは、質問・肌解析を元にスキンケアアイテムをレコメンドする機能になります。ユーザーに対して肌悩みやスキンケアにかける金額の目安など、2つの簡単な質問に答えていただいた後、写真を撮影いただきます。 そして、その撮影された写真を基に肌解析が行われ、肌年齢や肌バランス、9つの項目(水分量・油分量・キメ・くすみ・シミ・シワ・赤み・くま・毛穴)の結果が導き出されます。これに基づいて、おすすめのスキンケアアイテムを提案する仕組みとなっています。
ー肌チェックのところでは金額に関する質問もあるんですね。 記伊: 肌チェックでは、最後にアイテムごとにレコメンドを行います。このレコメンドでは、クレンジングや洗顔などの清浄ケアアイテム、そして化粧水、乳液などのベーシックケアアイテム、加えて美容液、クリームなどのスペシャルケアアイテムの3種類を提案します。 事前に予算をお伺いすることで、ユーザーの経済状況に合ったアイテムを提案することができます。ユーザーは、無理なく試せる価格帯のアイテムを知ることで、新たに「試してみよう!」と思えるきっかけになりますよね。 当初は金額の設問を入れるか迷いましたが、ユーザーの普段のスキンケア予算と大きく異なる金額のアイテムをレコメンドしても、行動変容につながらないと考えました。ユーザーにとって最適なアイテムを提案するために、店頭で接客する場合と同じようにあえて金額をお尋ねすることにしたんです。