海外スタートアップの韓国進出を支援…「K-スカウター」事業が成果
【12月20日 KOREA WAVE】海外スタートアップの韓国進出を支援する「K-スカウター」事業が成果を上げている。この事業によって発掘されたスタートアップは韓国への本社移転や支社設立を進めており、国内スタートアップエコシステムのグローバル化に貢献している。 K-スカウターは2023年8月に中小ベンチャー企業省が発表した「スタートアップコリア総合対策」の一環として開始された。英国の「Global Entrepreneur Program(GEP)」をモデルに、海外スタートアップの韓国定着を支援する事業だ。 事業運営を担当する「ベンチャーポート」と「ペンベンチャースコリア」は、今年下半期から活動を開始し、これまでに17社の海外スタートアップが韓国進出を果たした。 11~12日にソウルCOEXで開催された「COMEUP 2024」では、K-スカウター事業による成果が披露された。特に注目されたのは、スペインのスタートアップAiMAだ。AI技術を活用して高齢者の孤独感を軽減するソリューションを提供する企業で、K-スカウターの支援を受けて韓国に進出。「スタートアップコリア特別ビザ」1号の認定を受け、韓国を拠点にアジア市場への進出を計画している。 ペンベンチャースコリアが支援した日本の産業用ドローン企業「Liberaware」は、11月1日に韓国法人を設立した。同社は、韓国市場を足掛かりにデジタル転換分野での顧客基盤を拡大し、投資者やパートナー企業を獲得する計画だ。 韓国政府はこれらのスタートアップが順調に定着できるよう、「グローバルスタートアップセンター」でのオフィス提供やビザ発行、法人設立などを支援している。また、今回の成果を踏まえ、K-スカウター事業を来年以降も継続する予定だ。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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