イギリスで「ストーム・バート」による被害 各地で大雨や川の氾濫
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イギリスに22日、非常に発達した低気圧「ストーム・バート」が上陸し、各地で大雪や大雨、高波、洪水などを引き起こしている。24日までに少なくとも5人の死亡が確認された。 広範囲で被害が出ているウェールズのエルネド・モーガン首相は、ストーム・バートの影響は「壊滅的」だと述べた。 ウェールズ南部のロンザ・カノン・タフ郡では、洪水を受けて重大事態が宣言された。 同郡のポンティブリッドではタフ川が氾濫し、住民たちがバケツを使って住宅や敷地に入った水を除去している様子が見られた。 ウエスト・ヨークシャーでは、大雪と大雨によって幹線道路が冠水し、通行止めに。消防隊がポンプで水を川に戻す作業を行った。 イギリスの気象庁は、警報のうち最も危険度の低い「黄色」の気象警報を5件発令した。 うち4件はイングランド南東部と南西部、北アイルランド、スコットランド高地、ストラスクライドを対象とした強風警報で、もう1件はロンドン、イングランド南東部、南西部を対象とした大雨警報となっている。 このほか、イギリス全土で150件以上の洪水警報が発令されており、ウェールズ南東部のモンマスシャーでは、最も危険な「赤色」の洪水警報が2件発令されている。
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