「子どもの頃から“役者になりたい”と」西田敏行さんと暮らした福島県郡山・幼馴染が語る「名優の出発点」
10月17日午後1時過ぎ、俳優の西田敏行さん(享年76)が、東京都世田谷区内の自宅で逝去したことが明らかになった。西田さんは、先の同月8日に都内で行なわれた米倉涼子(49)主演の映画『劇場版ドクターX FINAL』の完成報告会見に出席した際は元気な姿を見せていたが、突然のお別れとなった。 ■【画像】「美しい福島を、もう一度…」逝去・西田敏行さんが故郷を想い叫んだ姿■ 西田さんの逝去が明らかとなる直前、米倉はインスタグラムのストーリーズ機能で西田さんとすっぽんのから揚げなどを楽しんだ際の写真を投稿したばかりだった。米倉は訃報を受けて、 《西田さん 突然の訃報に接し、言葉もありません… 一昨日写真をのせるからね!と話したばかりなのに。 悲しすぎて悲しすぎてまだ信じられません》 と、ストーリーズに追悼文を綴っている。 「西田さんは俳優として長年、第一線で大活躍。その明るく優しい人柄からバラエティ番組でも活躍していましたよね。 SNSでは、西田さんを悼む声が多く寄せられています。米倉さんだけでなく、映画『アウトレイジ』(2010)で共演した中野英雄さん(59)や、映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(2017)で共演したHey!Say!JUMPの山田涼介さん(31)など共演者、関係者が、次々と追悼のコメントを発表しています」(ワイドショー関係者) 西田さんは1967年に『渥美清の泣いてたまるか』(TBS系)でドラマデビューし、76年にレギュラー出演した『いごこち満点』と『三男三女婿一匹』(ともにTBS)で注目され、人気に。 その後も、主演映画『釣りバカ日誌』シリーズ(1988~2009/全22作)や、米倉主演の『ドクターX~外科医・大門未知子~』シリーズ(テレビ朝日系、12年10月期~21年10月期/全7シーズン)、数多くのNHK大河ドラマや、宮藤官九郎氏、三谷幸喜氏といった人気脚本家・監督の作品の常連として、絶対的な存在感を放っていた。 俳優業以外では、2001年1月~2019年11月まで人気バラエティ番組で『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)の2代目局長を務めたり、歌手として1981年から4回『NHK紅白歌合戦』に出場したりと、マルチに活躍してきた。 「プライベートでは、西田さんは福島県郡山市出身で、地元愛が非常に強い人でしたよね。特に2011年の東日本大震災以降、精力的に福島県の復興を支援していたことはあまりにも有名ですよね。原発事故による風評被害を受けた福島県のことを想い、自ら野菜を食べて安全性をアピールし“福島を返せ!”と怒りの声を挙げたり、ワイドショーに出演した際も、風評被害に強い憤りを見せたり。復興応援CMに出演したこともありました」(前同) 地元を愛する活動が評価され、2018年7月には、県民栄誉賞の受賞が決定。同年9月に表彰式が行なわれた。 「2012年頃には、月に2、3度郡山のホテルに滞在して、月の大半を故郷で過ごす、半Uターンとも言える生活を送っていると報じられたこともありましたね。それほど、地元を強く愛していたのでしょう。西田さんは幼少期に苦労されたといいますが、思い出がたくさん残る土地でしょうからね……」(同)