トヨタ、認証不正をばねに成長力底上げ 中間期苦戦も構造改革投資1300億円上積み
今回、改革のための「人と成長領域への投資」の上積みを決めたのは現場からの課題の把握が進んだためで、今後は活動を取引先や販売店を含めてグローバルに展開する方針だ。
一方、苦戦が続いている中国事業については、景気次第で価格競争が一段と激化する恐れはあるものの、原価改善などで地場の有力メーカー並みの利益レベルは確保できているとした。
米大統領選の結果を受けた金融市場の動向や通商政策の変化、中国経済の動向など先行きに懸念材料は多いが、トヨタの中間期は認証不正の反省をばねに、成長力を底上げする余力づくりの効果が出始めていることを示した。(池田昇)