<頑張れ!只見・’22センバツ>15人が「恩返し」誓う 出発式に保護者、町民100人 /福島
18日に開幕する第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する只見の選手たちの出発式が9日朝、只見町の只見振興センターであった。伊藤勝宏校長や渡部勇夫町長が選手を激励し、早朝にもかかわらず、選手の父母や町民ら100人以上が選手を見送った。【三浦研吾】 長谷川清之監督(55)は「選手は夢を叶えたので、甲子園球場で自分たちのプレーを思い残すことなく披露し、町民に力を与えられるように頑張りたい」とあいさつ。主将の吉津塁(2年)は保護者や町民への感謝を述べ、「甲子園でしっかり恩返しできるようにプレーしてきたい。15人全員で戦ってくる」と力強く誓った。 バスに乗り込む選手たちに町民らから「行ってらっしゃい」という声や「フレーフレー只見」というエールが送られた。 出発を家族で見守った吉津主将の母なおみさん(47)は「予想以上の多くの人に送り出してもらい感謝。笑顔で出発できたので、楽しんで帰ってきてほしい」と話していた。 ◇応援ツアー参加募集 後援会、旅行代金の一部補助 大会第4日21日の第3試合で大垣日大(岐阜)と対戦する只見を甲子園のアルプス席から見守ろうと、町と後援会が応援ツアー参加者を募集している。バスツアーと新幹線ツアーのほか、現地集合で観戦したい人向けのチケットと応援グッズの配布希望も受け付ける。締め切りは14日午後5時。 ツアーは後援会が旅行代金の一部を補助し、チケットと応援グッズがセットになっている。対象は同町内在住者と、町内の事業所に勤務している人、その家族(町外含む)。 バスツアーは三つのプランがあり、いずれも試合前日の20日に只見を出発し22日に帰る行程で、0泊3日(車中泊)7000円▽1泊3日1万6000円▽2泊3日2万円。このほか、会津若松市発着、南会津町発着のプランも用意する。申し込みは、会津トラベルサービス(0242・24・6666)。 新幹線ツアーは試合当日の21日朝に出発する1泊2日が2万6000円▽20日出発の2泊3日が2万8000円。申し込みは、びゅうトラベルサービス(022・266・5368)。 また、現地集合での応援希望には、16日午前9時~午後6時半に只見振興センターで受け取れる人限定で、チケットと応援グッズを配布する。問い合わせは只見町役場総務課(0241・82・5210)。案内は只見高校ホームページ(https://tadami-h.fcs.ed.jp/)でも掲載している。【三浦研吾】