RWAオンチェーン・プライベート・クレジットとは──メインストリームに浮上するか
メインストリームになるか?
歴史的に、オンチェーン・プライベート・クレジットは少数のネイティブ暗号資産ユーザーによって牽引されてきた。注目すべきトレンドの1つは、ブロックチェーンベースのRWAプライベート・クレジットを、メインストリームの非暗号資産ネイティブの消費者によって、より利用しやすいものになる可能性だ。 Maple FinanceのCEOは「暗号資産の複雑さをできるだけ取り払いたい。私の将来のビジョンは、Ares(アレス)やApollo(アポロ)のような一般的なクレジット・ファンドよりも手数料の安価なクレジット・融資商品だとファミリーオフィスに売り込めるようになることだ」と述べている。 オンチェーン・プライベート・クレジットをメインストリームにするだけでなく、より幅広い人たちに利用してもらおうという取り組みもある。プライベート・クレジットの多くは貸付機関によって利用されてきたが、適格投資家が資本を活用する余地はもっと大きいとするものだ。 例えば、Goldfinchプロトコルから派生したHeron Finance(ヘロン・ファイナンス)は先日、SEC(米証券取引委員会)に登録されたブロックチェーンベースのRIAを立ち上げたが、これは暗号資産ネイティブの知識を持たない米適格投資家向けに設計されている。 オンチェーン・プライベート・クレジットの体験が、電信送金やACH経由の入金などで、よりメインストリームになれば、追加利回りを求めているが、さまざまな暗号資産や複数のウォレットでの取引を好まない富裕層顧客にサービスを提供するファイナンシャル・アドバイザーには新たな投資機会となるかもしれない。先見の明のあるファイナンシャル・アドバイザーにとっては、注目すべき分野だ。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:Julien Moreau/Unsplash|原文:Crypto for Advisors: Private Credit Meets the Blockchain
CoinDesk Japan 編集部