プロはたまに壊してるイメージだけど… アマチュアでもドライバーが割れることはあるの? もし割れたらどうすればいい!?
ヘッドスピードが合っていないと割れることがある
クラブのヘッドがボールと当たった瞬間にかかる衝撃は、プロゴルファーなら1トン程度、アベレージゴルファーでも数百キロほどといわれています。 【写真解説】日頃からクラブの点検はしっかりしよう! 意外と簡単!? “DIY”でグリップ交換するときの基本的な手順
中でもティーショットで欠かせないドライバーは、どのクラブよりも大きな力が加わるため、非常に頑丈に作られています。では、そのようなドライバーが衝撃に耐えきれず、割れることはあるのでしょうか。レッスンプロの関浩太郎氏は、以下のように話します。 「ドライバーにはメーカーやブランドごとに、“推奨ヘッドスピード”と呼ばれるものが設定されています。特にシニアや女性、ビギナーなどヘッドスピードが遅くなりがちな人向けに作られた高反発系モデルの場合、『40メートル毎秒出せる人は使わないでください』といった文言が書かれていることがあります」 「そもそも、ドライバーのフェースはボールを前へ押し出すためインパクト時にはたわむようにできているのですが、中でもヘッドスピードが遅い人を対象としたモデルは、通常のドライバーよりフェースが薄く、たわみやすくなっています」 「推奨されている以上のヘッドスピードを出せる人がそのようなドライバーを使うと、フェースが想定されていない圧力や衝撃を受けるため、割れてしまう可能性が考えられます」 「これは体重が軽い子ども用として作られたトランポリンで、体重の重い大人が無理して飛ぼうとしているのと同じことです。体重に見合っていないトランポリンで飛んだら破れてケガをしてしまう恐れがありますが、自分のヘッドスピードと見合っていないドライバーを使用すると、同様に危険な状態になりかねません」 アベレージゴルファーなら、こういった事態が起きることはそれほど多くないでしょう。しかし、プロの世界では高反発系ではない通常のドライバーでも、割れるケースが少なくありません。 松山英樹選手や小平智選手のヘッドスピードは平均でも50メートル毎秒を優に超えるとされており、2人ともヘッドスピードの速さが原因とされる金属疲労で、ドライバーが破損するトラブルが何回か発生しています。