ビーチバレーの新星「のあまゆ」ペアインタビュー 競技の魅力と夏ならではのオススメ観戦方法とは
【頑張りがカタチになった2023年のジャパンレディース】 ――ちなみに、ビーチバレー観戦においては、どういう点に注目したらいいでしょう? 真結 コーナーやエンドライン、サイドラインなどを狙って打つ、ゆっくりとしたボールの「ショット」に注目してほしいです! ふたりしかいないので、コートに空いている穴(スペース)が多いからこそできる軟打なんですけど、強打で決めたりフェイントで魅せるインドアとは違った攻撃の仕方なので、見ている方たちも楽しめるんじゃないでしょうか。 乃愛 見どころというよりは、観戦にいらっしゃる方には夏のイベントとして楽しんでもらえると嬉しいです。ツアーなんかだとDJが入ったり、屋台が出たりするので、夏の音楽フェスみたいな感覚で楽しんでもらえると思います。浜辺でお酒を飲みながら観戦するのなんて最高ですよ! ――そんな雰囲気の中で、特に印象に残っている試合はありますか? 真結 2022年8月に大阪で開催されたジャパンレディース(全日本ビーチバレーボール女子選手権大会)の試合。私たちがプレースタイルの目標にしていた"れんのん姉妹(松本恋・松本穏)"と対戦することになったんです。結果は負けてしまったんですけど、すごいなって思わされるプレーがとても多くて、とても勉強になりました。 乃愛 その翌年のジャパンレディースも印象に残っています。当初目標にしていた「表彰台に立つ」という夢を叶えられたんです。トップクラスの選手の多くが海外の試合に行っていたこともあるとは思うんですが、3位を勝ち取って。大学でビーチバレーに打ち込んできた努力が集大成となった大会でした。この大会の試合は、たまに動画を見返したりします。 後編>>ビーチバレー界のニューヒロイン「のあまゆ」は何事もポジティブに変換 山本由伸の姿勢からも学びを得る ■Profile 衣笠乃愛(きぬがさ・のあ) 2001年8月13日生まれ。滋賀県出身。小学生の頃からバレーボールを始め、高校時代は共栄学園のバレーボール部に所属。その後、明海大学へ進学し、バレーボール部へ。2024年春からプロのビーチバレーボール選手として活動開始。幼少期の夢は歌って踊れるアイドルになること。今、一番欲しいものはトイプードルの赤ちゃん。 菊地真結(きくち・まゆ) 2001年5月24日生まれ。千葉県出身。小学生の頃からバレーボールを始め、高校時代は共栄学園のバレーボール部に所属。その後、明海大学へ進学し、バレーボール部へ。2024年春からプロのビーチバレーボール選手として活動開始。K-POP好きで、推しは女性アイドルグループ「IVE」のユジン。今、一番欲しいものはヘアビューロンのヘアアイロン。
山本真由●取材・文 text by Mayu Yamamoto