《ブラジル》南半球ならではの光景=4千本の桜と色とりどりの短冊が一緒に見られるのはここだけ! カルモ公園で「桜祭り」「七夕祭り」同時開催
「第44回桜祭り」と「第4回七夕祭り」が7月26、27、28日、8月2、3、4日にサンパウロ市東部イタケーラ区のカルモ公園で開かれた。6日間で延べ134万7961人が同公園を訪れ、満開となった4千本の桜を観賞、短冊に願いを書いた。27日の開会式には在サンパウロ総領事館の小室千帆首席領事が、主催者のブラジル桜イペー連盟(矢野ペドロ会長)に日伯友好と日伯相互理解に貢献したとして表彰状を贈った。 【現地映像】お花見と七夕を同時に体験できるのはブラジルならでは?
カルモ公園には沖縄桜、ヒマラヤ桜、雪割桜、大島桜合わせて4千本の桜の木が植えてあり、7月に満開となり、先週末にはかなりの花が散っていた。にも関わらず、本紙姉妹紙NipponJa紙記者が取材に行った4日(日)には、ブラジル人家族連れが満開の桜を観賞しながら子供の誕生祝をしたり、桜の下でカップルが恋人に花束を渡してケーキで誕生日を祝うというほほえましい光景も見られたという。 祭り開催中は和太鼓、日本舞踊など日本伝統の芸能が連日披露され、ブースではいろいろな和食が提供され、中でもブラジル桜イペー連盟会員が作った桜餅が来場者から好評を博していた。 来場者は色とりどりの短冊に願い事を書き、竹の枝に結わえ付けていた。祭りの最終日には南米神宮の逢坂和男(おおさかかずお)宮司が短冊をお祓いして、お焚き上げをした。 1981年から桜祭りを企画実行している矢野会長は、「花見で客を呼ぶイベントの会計残高は黒字です」と笑みを浮かべ、「今、最大の問題はカルモ公園までの交通混雑です。入場者は2時間もかけて来ています」と交通時間短縮に取り組んでいる。 交通公社(CET)、地下鉄警察、軍警、イタケーラ地区役所、カルモ公園運営部、それに市役所緑・環境課と粘り強く対話を重ね、会長は「行政手続きに沿って問題を解決していく」と話した。ボランティア、支援団体、出店者たちと歩調が合っていることを感謝していた。