守山に学生だけで運営するホルモン店 店長は20歳の大学生
学生だけで運営するホルモン店「炭火ホルモン 結(むすび)」(守山市梅田町)が1月16日、オープンする。(びわ湖大津経済新聞) 【写真】1月16日オープン予定の「炭火ホルモン 結」 守山市内で「近江牛焼肉結」を運営するアイニョの中島浩平社長が始めたプロジェクト「ガクホルプロジェクト」の一環でオープンする同店。公募で選んだ店長を中心に学生だけで店舗を運営する。店長の公募は10月に行い、8人から市内在住で大阪市内の大学に通う20歳の中村美咲さんを採用した。 小学生の時に起業体験に参加し、会社経営に興味を持った中村さんは県内で行われるインターンシップ(就業体験)を探すうちにプロジェクトを知り応募を決めた。面接では中島社長らとジェンガで遊びながら経営に関することを教えてもらったという。「もし不採用になったとしても、面接で話を聞くことができただけでいい時間になると感じた」と振り返る。 プロジェクトは、店舗の場所のみがあらかじめ決まっている中で、中村さんが「どういう店にしたいか」を考えるところからスタートした。中村さんが立てた目標は「日本一リピーターの多いホルモン店」。中村さんは「たくさんの人に愛され、リピーターが増えるような接客を心がけ、この店で働いていることが自慢になるような環境を作りたい」と話す。 中島社長らのアドバイスを受けながら、内装のデザイン、商品やサービスの内容、広報の手法などを中村さんが決め、スタッフの面接も行った。中村さんは「面接する立場になって、こんなに考えないといけないことがあるのだと知った。自分の心をオープンにしないと相手も心を開いてくれないと実感している」と話す。 11月には副店長を決める面接を行い、県内の大学に通う稲葉駿さんを採用した。稲葉さんはインターンシップでドバイに行くなど積極的に行動するタイプで、中村さんは「自分とは違うタイプのリーダーとして、前に立ってみんなを引っ張ってくれる人だと感じて即採用した。同じタイプの人だと同じことしか考えられないが、違う考え方を持った人ならお互いに意見を出し合い視野を広げることができる」と話す。 中村さんは「自分たちが店と一緒に成長していきたい。誰も先のことを想像できない状態で運営をすることには不安はあるが、誰も想像できないようないい店を作りたい。私の下で働きたいと言ってくれるスタッフが一人でもいるなら、辞める選択肢はない。できないこともあるが、解決策を見つけて、できるまでやり続けたい」と意気込む。 営業時間は18時~23時(土曜・日曜は17時から)。月曜定休。
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