婚約破棄、ハーバード大での屈辱…“王道エリート人生”から挫折した山口真由(41歳)の現在「子育ては常に綱渡りのような状態です」
使える時間が短いからこそインプットの濃度は上がった
――時間が少ない中でも、時間を有効に使うコツはありますか? 山口:時間が取られるからといって、インプットの時間がなくなるわけではありません。 子どもがゲームをやめても勉強時間が増えないのと同じように、子どもに時間を取られても仕事の精度が下がるわけではなく、むしろインプットの濃度が高くなりました。「この2時間で絶対やる」といったプレッシャーが、逆に効率を上げてくれることもあります。 ――山口さんは「外圧を利用して目標を管理する」そうですが、時間がないほうがかえって燃えるタイプのようですね。 山口:おっしゃる通り、私はスケジュールを埋めたいタイプなので、予定を入れすぎて子どもが風邪をひいて大変なことになることもありますが、そんな毎日を楽しんでいます。その過程で、自分の生活を管理する能力が向上したと感じていて。 緊急事態でもパニックにならず、優先順位に沿って行動できるようになり、それ以上のことは他人に頼らないと生きていけないので、人に対しても寛容になりました。 例えば、予定をキャンセルされても「体調不良だったのかな?」とか「急な介護があったのかな?」と思い、すぐ次のプランに切り替えるようにしています。
1日30分の趣味で自分を保つ
――過密スケジュールの中で子育てをするのはストレスが溜まりそうですが、おすすめのストレス軽減方法はありますか? 山口:リラックスするのが得意なタイプではありませんが、自分だけの時間を意識的に取るようにしています。小説を読むのが好きで、子どもが寝て家事などを片付けた後、22時頃から30分ほど読書をしています。この時間だけは大切にしています。 最近、弁護士時代の同期が「子どもが2人いるけど、書斎を持っている」と言っていたのですが、確かに自分だけの時間がないと精神的に疲れるものです。 今は大変ですが、その30分の読書で自分を保っています。私は読書が好きですが、人によってはコーヒーやお酒をゆっくり飲む時間でもいいと思います。とにかく、自分のための時間を持つことが大切なんですよ。 ――山口さんの活躍の背景には、こうしたナイトルーティンがあったのですね。では、モーニングルーティンはどうでしょうか? 山口:朝は子どものことで頭がいっぱいです。子どもが起きる前に自分の準備を済ませるようにしていますが、出演などがある日はメイクも必要です。 まず子どもにご飯を食べさせ、歯磨きをさせてから、日焼け止めを塗らなければなりませんが、これがなかなかうまくいかないんですよ(笑)。