令和の貯まる財布の条件は“小さくて薄くてシンプルな財布” 赤や濃いピンクは避けたほうがいい理由とは
アプリを駆使すれば家計簿いらず
家計管理をきちんと見える化するには「家計簿アプリ」も不可欠。特に「Zaim」「マネーフォワードME」「マネーツリー」など、ポイント残高も資産として計上できるうえ「レシート撮影機能」と「支出のグラフ化」などの機能が充実しているアプリがおすすめだ。 「アプリを銀行口座やクレジットカード利用とひもづければ、給与の振り込みや光熱費の口座引き落としが自動で記帳されるほか、日々の買い物もレシートを撮影すれば日付や金額、費目が自動で入力されます。しかも1か月の収支をグラフ化して分析してくれる機能もあるので、予算を立てるのにも大いに役立ちます。 節約するなら、日常的に必ず使う食費と日用品費が毎月どれくらい必要か、適正な金額を見極めるのが先決です」(山崎さん・以下同) もし予算オーバーしても、慌てる必要はない。 「日常の支出にアップダウンは必ずあるもの。お米やシャンプー、リンスなどを買った週の多少のオーバーは仕方なく、1か月で収支が黒字ならOKと考えて」
「パンパンの財布」ではお金は貯まらない
「貯まる財布」を本気で目指すなら、見直す必要があるのは現金だけではない。山崎さんは「令和の貯まる財布の条件はミニマルであること」だと語る。 「とにかく、小さくて薄くてシンプルな財布がベストです。余計な現金もカードも持たないようにすれば、物理的にムダ遣いを減らすことができる。金銭管理がうまくいかない人ほど、財布を小さいものに変えるのが1つの手」 そのためにまず整理すべきなのは「ポイントカード」。ポイントカードでパンパンに膨らんだ財布は、節約下手の証拠だ。 「めったに行かない店のポイントカードは、アプリ化してスマホに入れておけば、ポイントの取り損ねを防ぐことができます。クレジットカードもスマホに登録できるので、財布は極限まで小さくできるはず」 山口さんも「月に1回以上行く店でなければ、ポイントカードを財布に入れる必要はない」と話す。 「クレジットカードも使いすぎを防ぐため、原則1枚まで。複数枚持っていても財布に入れるのは普段から使う一軍クレカのみにして、2年に1回は解約してもいいカードがないか見直しましょう」(山口さん・以下同)