ニュージーランドには「雨水」で流すトイレがある? 飲食店のトイレより公衆トイレのほうが清潔な理由
南半球に位置するニュージーランドは、これからが夏本番。真夏のクリスマスに登場する、サーフィンをするサンタクロースを思い浮かべる人もいるかもしれません。そんなニュージーランドのトイレ事情を現地在住のライターがお届けします。 【写真を見る】ニュージーランドにある飲食店のトイレ
◆ニュージーランドのトイレ事情。日本との違いは?
ニュージーランドのトイレは日本と比較しても、清潔感にそれほど大きな違いはない印象です。むしろ駅や空港やイベント会場のトイレなど、利用者が多い施設では掃除が行き届いている印象があります。公共のトイレでも、トイレットペーパーが切れていて困った経験はほとんどなく、周囲の人も同意見でした。ただし、日本とトイレ事情がまったく同じというわけでもありません。大きな違いは、個室のドアの下部に、防犯のため隙間があることと、欧米人仕様で高さがあること。また、公共のトイレでは便器がステンレス製で、便座がないケースもあります。海外ではトイレが有料の場所がありますが、ニュージーランドでは基本的にトイレは無料で使えます。
◆意外と(?)清潔な公共のトイレ
ニュージーランドでは、駅や街中、公園、ビーチ、自然保護区、高速道路などに公共のトイレが設置されています。郊外では小さな商店が集まる、ちょっとしたショッピングスポットの近くに公共のトイレがあるほか、ガソリンスタンドでトイレを借りることもできます。使用中かどうかは、緑と赤の点滅するランプで識別が可能です。緑が光っていたら空いているサインで、個室に入って鍵をかけたら、外のランプが赤に変わる仕組みになっています。公共のトイレは市が管理しているため比較的清潔ですが、1日のうちで使用時間が決まっており、夜間は鍵がかかって使えない点が日本との違いです。
◆ビーチ近くのトイレには、更衣室やシャワーも
公共のトイレの便器はステンレス製で、便座がない場合も少なくありません。トイレの建物自体もステンレスで作られていることも多く、建物のデザイン性が高かったり、ニュージーランドの植物や鳥がプリントされていたりすることもあり、日本のトイレのイメージとは異なります。またビーチ近くのトイレには、着替えのための更衣室やシャワーが用意されているケースがあり、ニュージーランドらしさを感じる場面です。