Wi-FiルーターやSIM調達は昔の話…旅行関係者の携帯キャリアが「ahamo」一択だった理由
コロナ禍後に大きく変わっていた海外旅行の「ネット事情」
海外で「ネット」を使うのは、いまやほぼ必須。日本と同じ感覚で、海外でもいつでもどこでもネットにつながっていることも珍しくなくなった。 上級会員到達には約1200万円の買い物が必要!? 相次ぐ「マイル制度改悪」で〝マイラー消滅〟か… そんな海外渡航が多い旅行関係者らが契約する携帯電話会社(キャリア)で多いのが「ahamo」である。中には「海外へよく行くなら、今だとahamo一択」という声すら聞かれる。 実は筆者もその1人。海外で実際に何度も使ってみて、ahamoの使い勝手の良さを毎回実感している。この2年あまりずっと使い続けた中で欠点も若干見つけたものの、今のところahamoから変更の予定はない。 ◆海外ローミングで他社も追随、しかしahamoが今も抜き出ているワケ 海外ローミングでのトラブルは、「海外旅行から帰国後に高額請求が来た」など、昔から事あるごとに話題となってきた。現在、ahamo以外の他社も、それぞれサービスを提供している。 ahamoの影響か、他社も以前と比べると、海外ローミングにかかる費用はかなり下がった印象だ。事前の申込不要が増えた。 ただ、安いプランだと事前申込がやはり必要。しかも、普段の携帯電話代に上乗せされる。滞在日数が増えると、その費用もバカにならない。その点、ahamoだと「事前に申し込む必要がない」「国内20GB分の中でやりくりできる」「追加料金不要」であり、観光やレジャーなどの海外旅行のライトユーザーには、やはり最適と言える。 ◆「ahamo」が海外で便利な理由、実際に使ってみても簡単すぎた ahamoは、NTTドコモが’21年3月に導入した携帯電話の廉価版料金プラン。月額2970円(税込)で、データ通信が20GBまで使える。 実のところ、廉価版料金プランだけであれば、他社と競合している。しかし、海外ローミングにおいて、ahamoはとにかく便利。使い方も簡単で、日本から飛行機に乗ってスマートフォンを「機内モード」に切り替え、現地に到着して機内モードを解除し、スマートフォンのデータローミングをオンに設定すると、現地の通信事業者のネット回線に自動でつながる。 ahamo公式サイトによると、日本人の渡航先約98%のエリアをカバーするとのこと。筆者は、ahamoのサービスが始まった’21年以降、アメリカ・ハワイ、ヨーロッパ、アジアなどを渡航し、ずっとahamoを利用してきた。現地接続時にSMSで警告を含めて案内が毎回届くが、大きなトラブルは今のところない。