東洋大姫路、17年ぶり優勝 147キロ右腕・阪下漣、今大会初失点も「低め、低めに丁寧に」1失点完投【高校野球・秋季近畿大会】
◇4日 秋季近畿地区高校野球大会・決勝 東洋大姫路5―1智弁和歌山(ほっともっとフィールド神戸) 東洋大姫路(兵庫1位)はプロ注目のエース阪下漣(れん)投手(2年)が完投で智弁和歌山(和歌山1位)を7安打、3奪三振の1失点に抑え込み、2007年以来、17年ぶり4度目の優勝を決めた。20日から始まる明治神宮大会に出場する。 最速147キロ右腕の阪下は4点を先取した直後の4回、今大会で初めて失点した。単打を3本集中されて、1点を返された。そこからは走者を出しても、反撃を許さなかった。 「近畿大会に出てくるチームはどこもそうなんですけど、智弁和歌山打線も早いカウントから打ってきて、そう簡単に三振だったり、アウトにはなってくれないことは分かっていたので、丁寧にコースに投げて打たしていくピッチングがきょうもできたので良かったです」 阪下にとっても初めての近畿大会で、龍谷大平安(京都2位)との1回戦(7回コールド)、大阪学院大高(大阪3位)との準々決勝と2試合連続完封。そして天理との準決勝では救援で2イニング3分の2を無失点。通算27イニング3分の2を1失点で神宮切符を手にした。 「(1点取られたときは、悔しさが)少し気持ちにあったんですけど、試合中なんで引きずることなく一人ひとり、しっかり投げていく気持ちで投げました」 自己最速147キロながら、県大会に比べて球速は出なかった。この日は140キロ台前半。だからこそ余計に制球を重視した。 「強打のチームが多いので、甘いところにいったら長打になったり、大量得点になったりがあるので、四球とか少なくと心掛けて低め、低めに丁寧に投げていこうと思いました。ピンチになったときのコントロールが良かったので、この試合までの無失点につながっていると思います」 阪下は明治神宮大会でも頂点を狙い、来春までに「150キロ」まで球速を伸ばす目標を立てている。
中日スポーツ