“明らかな”に「obvious」を使うとイケてない理由 簡単な英単語を使いこなしてこそ世界で認められる
「取り除く=remove」「認可する=authorize」「明晰な=percipient」……。英語を話せるようになりたい人は、こうして「1つの意味=1つの表現」と、大量に丸暗記をしようとしてしまいがちです。 しかし、世界の「非ネイティブエリート」と呼ばれる人たちは、そんな非効率な勉強はしません。これらの表現はすべて「clear」で表現することが可能です。本稿では、『世界の非ネイティブエリートはたった100語で話している』から一部抜粋・再構成のうえ、スマートに知的に表現の量を増やしていく方法をご紹介します。 【この記事の他の画像を見る】
■多義語を使いこなすと、英語でグローバルに活躍できる 英語の多義語は、状況に応じて異なる意味を持つため、ひとつの単語をさまざまな文脈で使い回せる便利さがあります。世界の非ネイティブエリートたちは、その多義語をうまく使いこなすことで、英語でグローバルに活躍しています。 例を挙げると、obviousは「明らかな」や「明白な」という意味を持つ単語です。 It was obvious to everyone that the meeting had been canceled.は「会議がキャンセルされていることは全員に明らかでした」という意味になります。
obviousは、「誰にとっても明らかでそれくらいわかっているはず」というニュアンスを含んでいるため、聞き手に対してややきつい印象を与えることもあります。そこで、同じ意味を持つclearに言い換えることで、相手に配慮した伝え方で、丁寧な印象を残せます。 このように中学レベルの簡単な単語を効果的に駆使することで、相手との会話を円滑に進めることができるようになります。このスキルが、英語を母語としないエリートたちが、世界で通用する英語を話す秘訣となっているのです。
clearとmoveを使った非ネイティブエリート流の表現方法を紹介していきます。 ■clear 取り除く/認可する/明晰な…… 主に「明るい」という意味で知られている「clear」。しかし、実はclearはこんなにもたくさんの意味があり、難しい単語を使うよりも、この1つでとても応用が利く単語なのです。1つずつ見ていきましょう。 ・コアイメージ:明るい clearは「取り除く」「認可する」「明晰な」など、いろいろな意味を持ちます。バリエーションはありますが、基本のイメージは「明るい」です。見通しがいい、透き通っている、複雑化していない、文字どおりクリアな状態を表現するとき、便利に使える単語です。