「その褒め方、むしろ子どもに悪影響!?」絶対避けるべき、子どもへの危険な“褒め方”
マイナスに働くほめ方もあることを知っておきたい
ほめられるって基本的にはうれしいことだし、人の成長につがるものだとは思うけれど、気持ちが入っていなかったり、ほめ方がずれていたりすると効果がまるでなくなってしまう場合もあるので、注意したいところ。 たとえばはじめにお話ししたように、やたらと「すごい」「じょうず」と“ほめ”を連発していると、子どももおざなりにほめられていると感じてしまうし、よろこびも薄くなっていくでしょう。子どもは敏感なので、内心「まあ、いつも通りなんだけど」と思ったものに対して「すごーい」と言われたところで…‥って感じてしまうと思うんです。 また「他者との比較でほめる」ことは、避けてほしいと思います。対抗心やライバルの存在を、本人が意識して持つことはいいことだと思うのですが、「Aちゃんより上手」とほめるとか、逆に「なんでBくんみたいにできないの?」などといった比較もしないでほしいなと思います。わが子への評価は、あくまでも子ども自身のがんばりや成果をストレートに評価したいですね。
夫婦間でも、気づきと言葉にして上手にほめることは大切ですよ!
こうやって考えると「ほめる」の根本にあるのは「気づくこと」にあるなって思うんです。 ちょっと話がそれますが、夫婦間でもそうじゃありませんか? パパはママに「髪、切ったの? すごく似合ってるよ」「今日の料理、いつもと違う感じ。おいしい!」と気づくことは、ほめること以上に大切な気がするし、ママがパパに「さすが、パパのお風呂掃除は天井まできれいになってすごい」「パパの絵本の読み聞かせはプロ級だね」ってきちんと気づきポイントを言葉にしてほめてあげることは、パパの家事子育てスキルをアップさせることにつながるとも思うわけです。難しいけれど、とても大切なことですね。
PROFILE つるの剛士(つるの たけし)
1975年生まれ。福岡県出身。神奈川県藤沢市在住。1997年「ウルトラマンダイナ」のアスカ隊員役を好演。2008にはバラエティ番組「クイズヘキサゴン」でユニット“羞恥心”を結成しブレイク。以降、音楽活動やタレントとしてマルチに活躍中。私生活では2男3女の父親。2022年には短期大学を卒業し、幼稚園教諭二種免許、保育士資格を取得。現在は大学のこども心理学部に在籍。将棋、釣り、サーフィン等特技と趣味も幅広い。@takeshi__tsuruno
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