「その褒め方、むしろ子どもに悪影響!?」絶対避けるべき、子どもへの危険な“褒め方”
成果や成績ではなく、プロセスに注視して結果が出たときにほめる
また、結果や成績、具体的な事柄が見つけられないことでも、子どもを「ほめてあげたい」場面ってありますよね。うちの次男はBMXという自転車競技をしているんですが、競技って勝敗やタイムなど、いつも「良い結果」が出るわけではありません。でも“前回よりいい”タイム、スタミナ、スタイル等々「がんばった」ところが毎回必ずあり、その努力や意気込み、姿勢をほめてあげたい時ってあるんです。 スポーツは特にそうかもしれないけれど、僕が見ていると、パパたちって意外とその「ほめポイント」や「盛り上げポイント」を具体的に見つけることが上手いと思います。ママがすべての場面で関わろうとせずに、シーン別で「ほめ担当」を変わるのもいいのではないかな? 学校のテストなどでも、完璧ではないのだけれどほめてあげたい時があると思います。いつもは50点あたりに大きい壁があった子が、65点を取ってきたときには、満点を取ったことのように喜んであげたいですよね。そんなときにはその15点伸びた要因は何だったのかを分析して、子どもに伝えることがよい「ほめ」だと思います。 勉強って、何をどうすることが自分の成績や点数につながるのかがわからずにいる子どもが少なくないです。だから、「ここがよかったのよ」と、気づかせてあげて、その結果が出たタイミングでほめてあげることも大切でしょう。「漢字を何度も練習していたから、ひとつも間違えなかったね」とか「ドリルを毎日続けていたから、計算問題が満点だったね!」と、努力や取り組み方、プロセスをほめてあげるんです。子ども自身が、自分の努力したプロセスが成果に表れる実感を持つことは「伸びていく」きっかけになるのではないでしょうか。 また「アドバイスをプラスする」ことは、ワンランク上のほめ方としておすすめしたいです。先ほどのスポーツの場合もそうですが「あと〇〇すると、グンとよくなると思うよ」とか「〇〇に気をつけるともっといいと思う」といった、具体的なアドバイスや指摘をほめポイントに加えると、ダメ出しのみを伝えることよりスッと受け入れやすくなるからです。