2025年大阪万博決定 府・市特別顧問の橋爪紳也氏「見たこともないような万博つくりたい」
2025年大阪万博決定 府・市特別顧問の橋爪紳也氏「見たこともないような万博つくりたい」
2025年の国際博覧会(万博)の開催地を決める博覧会国際事務局(BIE)総会が23日、パリで開かれ、加盟国の投票の結果、日本が決選投票でロシア(エカテリンブルク)を破り、2025年の大阪万博開催が決定した。大阪市北区のホテルでは、総会の中継映像ビューイング会を実施。大阪府や大阪市、経済団体などオフィシャルパートナー・オフィシャルサポーターをはじめとする誘致活動関係者が集まり、大阪での開催国決定の瞬間は両手をあげ喜んだ。 【中継録画】2025年万博が大阪に決定 誘致関係者が集結ビューイング会 決定の瞬間や関係者の声も
世界の人に『大阪にしてよかった』と言われるような万博を
ビューイング会場は、決選投票となると歓声が沸き起こり、息をのんで結果を待つ。そして、どこからか祈りを込めた手拍子もなりはじめ、全体が中継画面に目を注いだ。そして、決まった瞬間、割れんばかりの拍手と歓声が会場を包み込み、中には涙を流す若者の姿もみられた。 2025年万博の基本構想立案で中心的役割を担った、大阪府・市の特別顧問で大阪府立大学教授の橋爪紳也さんは「これからちゃんとした博覧会に向けて、誘致の段階は終わりましたんで。最終的に世界の人に『大阪にしてよかった』と言われるような博覧会にしたい」と気を引き締める。
「大阪だけ盛り上がって全国区に全然なってなかった」
今回決定した大阪万博。しかし、橋爪さんは「大阪だけ盛り上がって、全国区に全然なってなかった」と振り返る。「関西国際空港や伊丹空港、新大阪駅を降りたら万博誘致のポスターがはってましたけどね。これからは全国で大阪で博覧会というのが盛り上がる、あるいは世界中にアピールしていかなあきません」と話した。 また、今後行われる2020年のドバイ国際博覧会、2023年のブエノスアイレス国際博覧会の場で「大阪」をアピールしないといけないと指摘する。 橋爪さんは、2025年大阪万博の会場計画を作る際「従来の万博ではない、まったく違う博覧会をやろう」という思いを込めて取り組んでいた。「みなさんと見たこともないような万博をぜひつくりたい」と述べ、会場に集まった仲間たちと笑顔で喜びをかみしめていた。