脳卒中で倒れて数百万円を息子が肩代わり。“小さな古畑任三郎”ツートン青木64歳が語る、闘病生活
リハビリして「不死鳥のごとく」蘇りたい
――どんなリハビリをされたんですか? ツートン:月水金は筋トレやウォーキングなど普通のリハビリで、火木土はマッサージですね。体は徐々に良くなってきたけど、いまだに手も足もキレイに動かず、早歩きはできないです。ちょっと立っているだけで、腰と足が痛くなってきて、顔の左半分がまだシビれてきます。 口のなかも左半分がシビれていて、歯医者で麻酔を打ったみたいになっています。味覚も半分しかないし、左目も視点がずれて、物が二重に見えるし……専用のメガネを作っていますが、カンペを出された時に文字が読めないんです。かすんじゃって何が書いてあるのか、わかんないんですよね。 ――そんなに大変な状況なんですね。リハビリをしつつだと思うのですが、今後の目標などはありますか? ツートン:今は元の自分に戻りたいと言うのもあるのですが、最近はありがたいことに『千鳥のクセがスゴいネタGP』(フジテレビ系)とかにも出させてもらったり、復活はしたりしてきています。でも実は去年1年間必死にリハビリをやってきたのには理由があったんです。7月14日に小田原の三の丸ホール(大ホール)で「不死鳥コンサート」というショーを開催するんです。 僕は毎年、生誕祭としてものまねショーを開いていたのですが、去年の時点では体が動かず開催は無理かなと思っていたんです。でも、後には引けない状態を作ることで、もっとリハビリを頑張れると思いまして、1年前にホール会場を押さえてしまったんです。 出演者はコージー冨田や、いいとも青年隊の岸田健作くんとか、元宝塚歌劇団の瑠衣まきせさんなどで、それ以外にもサプライズゲストを予定しています。この日に合わせてリハビリをしてきたので、この日を境に、美空ひばりさんのように不死鳥のごとくショーの世界へ舞い戻ってやろうと思います。 <取材・文/山崎尚哉 撮影/スギゾー> 【ツートン青木】 1959年6月27日生まれ、神奈川県出身。歌唱ものまねが中心だが、古畑任三郎に扮する田村正和なども得意としており、レパートリーは幅広い。2021年に脳卒中で倒れ、現在はリハビリをしながら芸能活動を行っている。2024年7月14日に小田原の三の丸ホール(大ホール)で「不死鳥コンサート」を開催予定。 【山崎尚哉】 ’92年神奈川県鎌倉市出身。ライター業、イベント企画、映像編集で生計を立てています。レビュー、取材、インタビュー記事などを執筆。Twitter:@yamazaki_naoya
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