米ターゲット、11─1月期業績予想振るわず 年間見通しも下方修正
Savyata Mishra [20日 ロイター] - 米ディスカウントストア大手ターゲットが20日発表した第4・四半期(11―1月)の既存店売上高および利益見通しは市場予想を下回った。価格に敏感な消費者がウォルマートなど競合店で低価格の必需品を購入したためとみられる。株価は序盤の取引で18%超下落した。 第4・四半期の既存店売上高は横ばい、1株当たり利益は1.85─2.45ドルと予想。アナリスト予想の平均は売上高が1.64%増、1株利益は2.66ドルとなっている。 この見通しは米小売大手ウォルマートの見通しとは対照的だ。ウォルマートは19日、今年3回目となる通期見通しの上方修正を発表している。 ターゲットは年末のホリデーシーズンを前に幅広く値下げを行ったが、これまでのところ集客に効果は見られていない。 インフレの高止まりで消費者が価格に敏感となる中、インテリアや電化製品、家具など利益率の高いカテゴリーが軟調なことが響いている。 第3・四半期(8─10月)の調整後利益は1株当たり1.85ドルだった。アナリストの平均予想2.30ドルを下回った。 来客数は2.4%増加したが、前四半期の3%増に比べ伸びが鈍化した。 店舗ベースの既存店売上高は1.9%減少。デジタル売上高の10.8%増加が補った。 既存店売上高は0.3%増となり、LSEGがまとめたアナリストの平均予想1.4%増を大きく下回った。 ターゲットはまた、第3・四半期の業績が振るわなかったことを受けて年間の1株利益予想を従来の9─9.70ドルから8.30─8.90ドルに引き下げた。