【広島】月間防御率0点台だった救援陣が崩壊…逆転負けで11年ぶりの交流戦開幕3連勝を逃す
◆日本生命セ・パ交流戦 広島2―8オリックス(30日・マツダスタジアム) 広島は、自慢の救援陣が崩れて痛恨の逆転負けを喫した。2点リードの7回からバトンを受けた救援3投手が1イニング5失点。5月この日まで救援防御率0・96と抜群の安定感を誇っていた。阪神も敗れたため、2位に1ゲーム差の首位はキープしたが、今季最長の連勝は5で止まり、13年以来11年ぶりの交流戦開幕3連勝を逃した。 7回は2番手・矢崎が2安打で1死一、三塁とされ、福田に右前適時打で1点差に詰め寄られた。昨季までのチームメイト・西川を迎えたところで、ベンチは3番手・塹江にスイッチ。だが、ストレート四球で歩かせ、1死満塁から太田の2点適時打で逆転を許した。この場面は一塁・坂倉の悪送球も重なって一気に走者3人が生還。塹江は、さらに連続四球を与えて降板。1死満塁から登板した黒原も、2死から押し出し四球で5点目を与えた。 先発の九里は、9番打者として2打点を挙げ、“本業”では6回無失点と好投しながら、今季2勝目を逃した。2回1死一、三塁で迎えた打席の初球にセーフティースクイズ成功(記録は犠打野選と失策)。さらに1―0の4回1死三塁から右犠飛で貴重な追加点を奪った。18年と20年にそれぞれ1打点をマークして以来の今季初打点。プロ通算2打点を1試合でたたきだした形だが、勝利に結び付かなかった。 今季9戦目で待望の初勝利を手にした5月18日の巨人戦(マツダ)以来、中11日のマウンドだった。2点リードとなった4回は先頭から連打と四球で無死満塁のピンチを背負いながら、横山聖を「3―2―3」の一ゴロ併殺打に仕留め、最後は9番・斎藤を空振り三振。6回108球を投げ、3安打3四球6奪三振で無失点という内容だった。 前夜、打線は交流戦では05年5月15日の敵地オリックス戦で16得点を奪って以来19年ぶりの大量14得点を奪ったが、この日は奮わなかった。
報知新聞社