全滅… 深刻なシカによる被害 土砂災害の被災地「復興の酒」もピンチ 耕作放棄地対策の切り札とは
馬場田リーダー 「1匹倒したけん、被害がなくなるわけではないので。こういうヤブとか少なくなればなる分だけシカが潜みにくくなる。山作り・里作りみたいなところに力入れにゃいけんのんかな」 シカが人里に下りて田畑を荒らす隠れ家が耕作放棄地のヤブです。馬場田さんは、一番の対策は耕作放棄地を減らすことと考えています。 そのための一つの取り組みが始まりました。 メンバーの一人、広島大学4年の 中村唯乃 さんが耕作放棄地対策として企画したのが、モリンガの栽培です。インド原産で栄養価が高く、お茶やサプリメントの原料になる植物です。 広島大学 生物生産学部 4年 中村唯乃 さん 「耕作放棄地に手をつけるきっかけとして、このモリンガを入れて、大林千年に次ぐ新しいシンボルではないですけど、第2のここのエリアを活性化できるものを作れたらなあっていうのかな」 ふるさと楽舎 木村暢宏 さん 「人が出入りするのは、獣も近づきにくくなるので。この地域が『モリンガ、いいらしいな』ってなったら、それはそれでおもしろいかな」 中村さんは、ふるさと楽舎の畑に試験的に苗を植えて、近く地域の人たちに説明会を開く計画です。酒づくりではピンチに立たされた若者たち…。試行錯誤しながら復興支援の取り組みを続けます。
中国放送