プロの技「まなべる」 9月、和歌山県田辺市街地でまちゼミ
和歌山県田辺市街地の商店主らが専門性を生かした講座を開くまちゼミ「第22回まなべる」(実行委員会主催)の予約受け付けが22日、始まった。24店の26講座がある。開催は9月1~30日。内容を紹介したチラシは参加各店や田辺商工会議所で配布している。今回新たに加わった講座のうち二つを紹介する。 【夜の商店街盛り上がる ヤーヤーまつり、和歌山県田辺市街地の動画はこちら】 ■生前整理の相談 「クリーンクラブ」(田辺市新庄町)は、遺品整理や生前整理、相続、空き家対策などの相談会を開く。 中林勇貴代表(34)は「生前整理は今を、未来を生きるための手段でもある」と話す。元看護師の経験から「転倒による骨折などで、生活の質が落ちてしまう高齢者が多い。生前整理で自宅の環境を整えることは、健康に生きるためにも役立つ」と力を込める。 高齢者はもちろん、高齢の親がいる家族などが対象。「死後は親族が片付けをすると思っている人が多いが、実際は難しい。空き家の放置で周囲に迷惑をかけることもある。まずは悩みや困り事を気軽に相談して」と呼びかけている。 講座は6、12、16、23日。午前9時から1時間ごとに予約可。申し込みはクリーンクラブ(090・5138・0727)へ。受け付けは午前9時~午後5時。不定休。 ■香り系芋焼酎の世界 山根酒店(同市東山2丁目)は、今注目の香り系芋焼酎の先駆けとなった国分酒造(鹿児島県霧島市)の焼酎造りの物語を山根一人代表が説明する。若者の焼酎離れが進む中、売り上げを伸ばしている「今、一番勢いのある蔵元」という。 「香り系」は芋焼酎の場合、酵母やサツマイモの品種、発酵時の温度管理など製造方法の組み合わせで、特有の香りが生まれるという。国分酒造は他にも杜氏(とうじ)と社長の二人三脚でさまざまな挑戦を続けている。 山根代表は「そうした物語を知ることで、より味わい深くなる。芋焼酎と一括りにされるが、個性的な味があることを知ってもらいたい」と話している。 講座は8日午後1時半~2時半。20歳以上が対象で、定員5人。参加費千円で試飲もできる。申し込みは山根酒店(0739・24・5257)へ。日曜定休。 まちゼミの問い合わせは田辺商工会議所(0739・22・5064)へ。
紀伊民報